「戦後日本」とは何だったのか

宣伝ですが、『「戦後日本」とは何だったのか-時期・境界・物語の政治経済史』に「戦後日本政治における職業的な利益と地域の利益」という章を寄稿しました(配本はもう少し先みたいですが)。本書は、科研の基盤研究A「戦後体制(レジーム)とは何であったか…

韓国型福祉レジームの形成過程分析

明治学院大学のベ・ジュンソブ先生から、『韓国型福祉レジームの形成過程分析』をいただきました。どうもありがとうございます。ベさんは、もともと神戸大学法学研究科の大学院生で、その後しばらく助手を務めていただいておりました。本書は、博士課程の学…

仕事納め

カナダに在外研究に行った2016年までは、毎年、年末の最後に「今年の〇冊」として主に博士論文をもとにした書籍の紹介をしてたけど、そのあとは「年の瀬」というタイトルで適当なことを書いていた、つもりだった。というわけで、今年も書こうかなあと思って…

いただきもの

気がついたらもう12月も半ばを過ぎ…と、最近はすぐに時間が経って驚きます。単なる老化っていうことなのかもしれませんが。この間もいくつか書籍をいただいておりました。まず、東京大学の鄭黄燕先生から、『都市化の中国政治』をいただきました。どうもあり…

福祉国家研究

授業が始まると、やっぱりその準備と実際の対面での講義でそれなりにバタバタとすることになります。そこで論文を書こうとすると苦しむわけですが、今回は久しぶりに新しいテーマで論文を書いてみたのでほんとに大変だった…初めから仮説がある程度あり、デー…

いただいた教科書

新学期、なんとなく滑り出しは良い感じがするけど、何気に論文の締め切りがいくつか入っていて怖い…ちゃんとできるのだろうか。で、新学期だからってわけでもないのですが、最近いただいた教科書をご紹介します。 まず同僚の興津征雄先生から『行政法Ⅰ』をい…

感染症危機管理

まだまだ暑いのにもう10月…授業が始まる…という時期になってきました。やや現実を直視できない感じですが、この間に新型コロナ関係でいくつかのご著書をいただきました。 まず東京大学の牧原出先生から、『きしむ政治と科学』をいただきました。ありがとうご…

戦後史

いつの間にか8月も終わりということで、夏休みが始まってたのかも良くわからない感じでしたが、中旬頃は少し休みらしい時期もあったような気がします。旅行に行っても台風に直撃されたりしたわけですが、それもまた良い思い出ということで…。 その中旬の台風…

世の中を知る、考える、変えていく

飯田高さん、近藤絢子さん、丸山里美さんと共編で、有斐閣から『世の中を知る、考える、変えていく―高校生からの社会科学講義』という本を出版しました。社会科学のうち、経済学・政治学・法学・社会学という分野とその具体的な「使い方」の紹介をしているも…

『母の壁』

立教大学の安藤道人先生から、『母の壁』をいただきました。どうもありがとうございます。本書は、ある地方自治体で認可保育所の入所申し込みをした世帯(できなかった世帯を含む)を対象としたアンケート調査をもとに母親たちが抱える困難を描き出すもので…

首都の議会

北海学園大学の池田真歩先生に『首都の議会』をいただきました。どうもありがとうございます。私自身は特に明治初期の政治史について詳らかに知っているわけではありませんので、決して良い読み手であるとは思えませんが、本書を非常に興味深く読むことがで…

いただきもの:共同研究の成果

6月はとても嬉しいことやとても悲しいことが続いたり、いきなり怪我したりと、何か個人的にはジェットコースターに乗ってるような感じで落ち着かないのですが、もう2023年の上半期も終わりと思うとしんどいですね。何に追い立てられているのかわからないまま…

教科書(ストゥディアと計量・ゲーム)

年度末は割と教科書が出版されることが多いと思うのですが、いくつかいただいたものがありますのでご紹介したいと思います。まず有斐閣ストゥディアシリーズから3冊あるのですが、『日本政治の第一歩[新版]』を同僚の藤村先生、それから上神・遠藤・鹿毛・…

現代日本の新聞と政治

東北大学の金子智樹先生に『現代日本の新聞と政治』をいただきました。ありがとうございます。博士論文をもとにした書籍で、非常に丁寧に構築されたオリジナルのデータセットをもとに、日本の「地方紙」に注目しながらメディアと政治の関係を分析するもので…

民主主義を装う権威主義

東京大学の東島雅昌先生から、『民主主義を装う権威主義-世界化する選挙独裁とその論理』をいただきました。ありがとうございます。こちらは、東島さんが英語で書かれたThe Dictator's Dilemma at the Ballot Box: Electoral Manipulation, Economic Maneuv…

選挙・政治学教科書

3月末でようやく2年間の管理職業務も一応終わり。最後だし3月に入ったらまとまった時間もできるかと思っていたけどやや甘かった。やっぱり大学での業務があるということになるとどうしても時間がとられることになる。そして今年は統一地方選挙の年なので、4…

行政学・地方自治

2月は逃げるということで,始まったと思ったらもうすぐ終わっちゃうわけですが,ちょっと前からいくつか行政学・地方自治関係の書籍を頂いていました。まず版元と著者の先生方から『行政改革の国際比較』を頂いています。ありがとうございます。こちらは,帯…

政治史研究

年末は休みが短いもののオフにするぞ,と思ってシャットダウンしたらなかなか再起動できないままに1月も半ばになってしまいました。大学行政関係の仕事とルーティンの調査をやっているだけでアップアップという感じですが,リハビリを兼ねていただいた本の紹…

仕事納め

今日は学部で取れる人は有休をとるということで,実質的に昨日の授業で今年の仕事納め的な。今年は昨年に続いて管理業務を中心によく仕事をしたのではないかと思う。一応2つの学会事務局は大過なく引き継ぐことができ,教務委員長仕事も(こちらはバタバタ…

陰謀論

京都府立大学の秦正樹先生から『陰謀論』を頂きました。どうもありがとうございます。拙著のあとがきにも,本書のあとがきにも書いていますが,秦さんは私が大阪市立大学に常勤教員として着任して初めて持った「行政学」に出てた学生の一人で,彼が当時神戸…

領域を超えない民主主義

宣伝ですが,新著,『領域を超えない民主主義-地方政治における競争と民意』を東京大学出版会から刊行させていただきました。東京大学出版会の書籍紹介のページには詳細な目次が,そしてnoteでは冒頭の1章1節が掲載されています。 本書では,「なぜ日本では…

国際関係いろいろ

頂いているものが色々溜まってしまっているのですが,最近の国際関係に関する書籍から。まず東京大学の板橋拓己先生から『分断の克服1989-1990』を頂きました。ありがとうございます。東西ドイツ統一期の西ドイツ・ゲンシャー外相の外交思想・政治指導を中心…

日本政治:分析対象・方法の広がり

ちょっとですが,福岡工業大学の木下健先生に『政治家のレトリック』を頂きました。ありがとうございます。タイトルの通りですが,政治家がインタビューや国会審議などで話をしている内容だけでなく,やり取りの仕方とか逸話の紹介とか表情とかも含めて検討…

日本国憲法の普遍と特異

東京大学のケネス・盛・マッケルウェイン先生から,『日本国憲法の普遍と特異』を頂きました。どうもありがとうございます。ケネスさんの憲法の研究については,ずいぶん前からいろんなところで参照されているわけですが,本書はそのひとつの到達を示すもの…

アジア・民主主義

アジア経済研究所の川中豪先生から,『競争と秩序』を頂いておりました。どうもありがとうございます。民主主義における多様な政治制度とその効果について,非常にわかりやすく書かれていて,東南アジアを研究する人だけではなく,比較政治学に関心を持つ院…

国会議員・知事,増税への合意

いつの間にか6月が終わろうとしていて,梅雨は明けてました。5月の末から6月にかけてはいつもよりたくさん仕事をした気がします。最近なんちゃってマネジメントの仕事が多くて,多少なりともそういう仕事をしてみると,行政学の教科書は参考になることが書い…

最近の教科書

いろいろ教科書・体系書をいただいておりました。ありがとうございます。まず立教大学の原田久先生から,『行政学[第2版]』をいただきました。トピックや事例をクローズアップしながら行政の制度や政策について勉強するという特徴を持った教科書です。以前…

現代官僚制の解剖

宣伝ですが,有斐閣から出版された北村亘編『現代官僚制の解剖ー意識調査から見た省庁再編20年後の行政』に,「なぜデジタル化は進まないか-公務員の意識に注目して」という章を寄稿しました。本書は,村松岐夫先生が実施されてきた官僚意識調査の衣鉢を継…

政治理論

政治理論は専門外なんですが,外野からでも意欲的とわかる政治理論の研究を3冊頂きました。ありがとうございます。まず,西南学院大学の鵜飼健史先生から『政治責任』を頂きました。ありがとうございます。私自身も,自分が関わった『政治学の第一歩』がアカ…

新訂 公共政策(+放送大学教科書)

宣伝ですが,大阪市立大学(4月から大阪公立大学)の手塚洋輔先生と共著で,『新訂 公共政策』を放送大学教育振興会から出版しました。二人とも大学では行政学を担当していて,いわゆる「公共政策論」については必ずしも専門というわけではありません。その…