大阪

自民党大阪府連公開討論会

大阪都構想周辺の研究を10年くらい続けていると,この方にこういう依頼をされると断りにくいなあ,ということも出てきます。今回はそんなかたちのご依頼を受けて,普段やることがないファシリテーターのお仕事をしてきました。しかも,とにかくしゃべりたい…

クロス選挙?雑感

大阪府知事・大阪市長が辞職し,2019年4月の統一地方選挙にあわせて選挙が行われることになりました。辞めた知事が市長に,市長が知事に立候補するということで「クロス(ダブル)選挙」と呼ばれることがあるようです。やってる研究上,私自身もこの件につい…

ダブル選挙雑感

2011年に続く2015年の大阪ダブル選挙は,前回と同様に大阪維新の会の勝利に終わった。まだ選挙区別のデータとかをちゃんと確認していないけど,現時点での雑感を簡単にメモ。 まず前回と比べて投票率は10ポイントくらい落ちているが,西成区を除くと得票比は…

合区と分区

少し間が開いてしまったが、8月1日の公募区長の就任がらみで出てきた興味深い案件として、「大阪都」に向けた合区問題、あるいは行政区の再編問題というものがある。そもそも区長就任の記者会見は、読売新聞の記事でわりと丁寧に書かれているが、公募区長の…

政党化?

この数日の大阪の地方政治は、公募区長の就任のような大きな動きとともに、なかなか興味深い論点がいくつか出ていたのではないかと思う。いくつかあるが、まずは大阪維新の会が「政党化」を目指すという話。毎日新聞の記事では、かなり細かいところまでフォ…

選挙区定数

大阪府に続き、大阪市でも、維新の会によって選挙区定数を変える提案が出されたということ。 維新大阪市議団、定数2割削減案提出へ 2012.7.19 05:07 大阪市議会(定数86)の議員定数削減を掲げる最大会派の大阪維新の会は18日、削減幅を2割とし、定数…

茨木市長選挙

年明けからずっと注目し続けていた選挙だったが,ある意味で凄まじいものだった。結局最終的に4氏が出たわけだが,32266票で当選した人は自民市議で維新とみんなの党が支援,次点(24692票)は民主党と共産党の支援を受けた市議,三位(12166票)は9条ネット…

私塾と政党

大阪維新の会の「維新政治塾」をはじめ,滋賀県の嘉田由紀子知事の未来政治塾,愛知県の大村秀章知事の東海大志塾,河村たかし市長の河村たかし政治塾,そして最近は大阪府知事選挙に敗れた倉田薫前池田市長が薫風政治塾なんてのを始めた,という報道もある…

「改革」というメタ政策

かなり旧聞に属するところだけども,茨木市長選挙についての記事。 茨木市長選、維新の会府議らが候補者公募 4月1日告示、8日投開票の大阪府茨木市長選で、候補者を擁立するとしていた地域政党・大阪維新の会(代表=橋下徹・大阪市長)の地元府議とみん…

ダブル選挙についての3つの解釈

ダブル選挙のあとに,ちょっと研究者の間でFacebookで盛り上がったネタについて。橋下徹氏が明日から市長に就任される中で,「どのような支持があったのか」を考えることは,今後の市政を考えるにあたっても重要なところなのかな,と。 3つの解釈のうちひと…

「大阪都構想」が大阪の「地方政治」を超えるか

大阪府知事選挙・大阪市長選挙は,まあ事前にある程度予想されていたとおり,大阪維新の会がともに当選者を出すことになった。選挙については,何が争点なのかというところから始まって,橋下氏の政治手法について色々と議論もあり,考えさせられるところは…

都制・特別市制−リバイバル

備忘のためですが,以下は大阪府地方自治研究会の名前で出された『都制か特別市制かの問題』という冊子に記載された,1950年の大阪都制論。戦前から続く大阪市による特別市制の導入という主張に対する反論として用意されたものらしい。しかし,もうびっくり…

体制維新

前回のエントリは今までだらだらとブログを書いてきた中では圧倒的なアクセスを頂きました。はてなってブックマークによって読まれてる記事にポジティブ・フィードバックがかかるしくみになってるんですね。今回は前回の補足のような話。まあセンシティブな…

大阪都構想のふたつの哲学

大阪都構想については,どちらかというと批判的な観点から,さまざまな検証がされてきた。正面から「都構想賛成」みたいな話をしているのは,上山信一氏の『大阪維新』くらいで,残りの本はほとんど全部批判というか。ただ,そうは言っても,反対派の急先鋒…

ダブル選世論調査

11月27日に行われることは決まった大阪府知事・大阪市長の選挙ですが,ボチボチ世論調査の結果が上がって来ました.今日は朝日と読売の結果が出ていましたが,なかなか興味深いところ.そもそもこの選挙自体,橋下・平松両氏のこれまでの成果を回顧的retrosp…

議員定数削減

大阪府議会では,大阪維新の会の主導で,109あった議席を88に削減したとのこと。産経新聞では,「既存政党「数の横暴だ」「情けない」」という記事が出ていますが,これにあるとおり,21という約2割に当たる議席を削減するということで,それに反対して自然…

大阪都構想のアート

統一地方選挙前半戦まで残り一ヶ月ほどとなり,地方議会に加えて首長の候補もだんだんと決まってきた。このブログでもたびたび登場してきた地方分権改革推進委員会の露木順一委員が強い意欲という報道も出ていたが,候補者が決まっていないところもあと2週間…

橋下知事・世論調査(続)

先週エントリを書いた,世論調査については,朝日新聞のものも出された。支持率の聞き方は基本的に読売と同じような感じだが,橋下知事を「支持する」が71%で「支持しない」が15%,「その他・答えない」は残りで14%程度とのこと。読売と比べると,不支持…

橋下知事・世論調査

1月21日〜23日の期間で,橋下知事についての大阪での世論調査を毎日新聞と読売新聞が行っている。毎日の方にはコメントをさせて頂いたのですが(一応宣伝),その補足も含めて両調査について簡単に見ておきたいと思います。 まず,毎日の調査について。これ…

大阪都と中京都,関連報道大づかみ

愛知県知事選挙に立候補するという大村秀章氏が,出馬会見で「中京都構想」を公約にすることを発表し,その盟友であるとされる河村たかし名古屋市長も,中京都構想への賛意を表明したという報道が流れている。現在のところ中身についてはよく分からないが,…

補選・その後

大阪府・大阪市関連の動きはとても早い上に,ニュースの量も割と多いので,追っかけるのはなかなか大変なところ。おそらくこのあたりが東京のメディアでは「橋下知事が何かやってる」とは思うものの,具体的な内容についてはほとんど議論されていないことの…

参院選・大阪市議補選

参院選は与党敗北。投票率は雨もあったのか,最終的にはそれほど伸びなかった気がする。結果については参議院特有の歪な選挙制度があまりにも効きすぎたということだろう。この点については,菅原さんが議論されている通り,「「一票の格差」がもたらす選挙…

ネットと政策過程

僕は一応政治学の中でも政策過程論というのにも関心を持ちつつ研究していることになっていると思うわけですが,最近のソーシャルメディアの発展は,この政策過程論についても刷新を求めているような気がする。ブログやTwitterは,単に政策過程に一定の透明性…

知事とメディア

ずっと地方分権改革推進委員会を観察してきたこのブログも,最近は大阪府政・大阪市政を観察することがほとんど。そういうこともあって前にちらっと読んでた橋下知事についての本を改めて読んでみた。橋下徹研究作者: 産経新聞大阪本社社会部取材班出版社/メ…

大阪市会における政党移動

やはりある種の政党移動が始まっているらしい。ある種の,というのは「大阪維新の会」が「政党」ということになっているかよくわからないうえに,最終的に1〜2年で自民党の元の鞘に収まるという可能性が全くないわけでもないから,ということなのだけど,ま…

大阪都と東京府

5月25日の大阪市会福島区補選で,大阪維新の会が勝利を収めたことがあり,橋下知事が主張する「大阪都構想」は非常な注目を集めることになってます。そのために最近は,ネット上でも「都構想」に関するいろいろな議論を観るわけですが,その中でも関心を持っ…

大阪市議・補選

週末の行政学会は一応無事に報告が終了。終わってみるともう少しいろいろとやりようがあると反省するところは多い。特に最近の制度論と医療保険制度というヤヤコシイ話を二ついっぺんに持ってきてるわけだから,行政学会での報告ということを念頭において事…

大阪維新の会(5/15追記)

[研究][地方政治]橋下新党の追記として書こうと思ったが,調べ始めると分量が多くなってきたので独立のエントリに。橋下新党=「大阪維新の会」についての報道があった後,まあそのとおり橋下知事を代表として「大阪維新の会」が発足し,大阪府議会で24人(…

橋下新党

4月1日にとうとう「橋下新党」となるところの「大阪維新の会」が旗揚げすることになった。この件について詳細に報じていた読売の記事はこちら。 橋下新党旗揚げ、自民府議団の退潮に拍車 大阪府議会(定数112)で自民党府議団の退潮が止まらない。橋下徹…

自民党新会派(10/30修正)

今回は「分裂」なのかよくわからないところではありますが。時事通信の報道から。 ◎自民系5人が新会派結成へ=大阪府議会 大阪府庁舎移転案の採決に関する会派間の調整方法に反発し、府議会最大会派の自民党府議団を離脱した浅田均議員ら5人は28日、新会…