そのまんまショック

どんなショックだ?というところですが,この数日ずっと朝のテレビ番組でそんな話をしてた。世の中は既成政党不信,というのが新知事勝利の原因だって話になってるんですね,実はこのあたりの温度がいまいちわかってなかった(ので,へんなコメントして申し訳ない>Y氏)。やっぱり忙しくてもテレビはたまに見ないとなぁ,と思ってしまう。インターネットだと,どうしても自分の関心でセレクションがかかってしまうので,「一般的な言説」らしきものをいまいちつかめなくなってしまうのはやや問題なのかも。
まあそれはそれとして。既成政党批判っていってもまともに民主党が立たなかったわけだし,それは次の愛知県の選挙を見てみないとなんともいえないんじゃないだろうか。現職に対してそれなりに知名度のある民主党候補が挑む構図,というので,ホントに投票率が激減するのであれば,それは既成政党批判なのかもしれない。でも,この前の沖縄県知事選挙(65%),福島県知事選挙(58%)ともに,まあそこまでめちゃくちゃ高いわけではないとはいえ,前回投票率からは10ポイント弱くらい上がってるわけで。それに対して,民主党が候補を出さなかった和歌山県知事選挙の投票率が35%と過去最低を更新したのを見ると,何が問題かはすぐわかるんじゃないか?ってまあ(単純)マルコフ連鎖の世界から物事を見てると思えばと逆に面白いのかもしれませんが。
そういえば,もはや愛すべき存在となりつつある某代理が,記者会見で「党本部推薦候補に対し、党員、所属国会議員、県会議員、市町村会議員はこぞって応援するのがルールだ」だとか「もし、どうしてもその候補を応援したくないのであれば、離党するとか進退伺を出すとかけじめを付けて活動することを期待している」なんて仰ったそうですが,現在の一票の格差を考えると,地方で全員がそんなことしたら(そして民主党に入ったら)なんかすぐにひっくり返りかねないような気もするんですが。まあこの勢いで自民党中央が福田派的な路線を突っ走ると,「日本政治の対立軸」もやや見えやすくなるのではないかと思ったりするわけですが。民主党も,もう「ウチは透明でクリーンで,効率的なな田中派です」とか言っちゃえばいいのに(まあ田中派の定義によるか…)。そう考えると,民主党都知事候補としては,「労働者に優しい企業の経営者(経験者)」っていう人がいいんじゃないかなぁ,と妄想したりするわけですが,そんな人っていないのかな。