先月のいただきもの

またまた浅羽祐樹先生から『北東アジアの市民社会―投企と紐帯』を頂きました。なんか毎月浅羽先生にご登場頂いているような…。最近はNHK Newswebにも出演されて、ますますご活躍の幅を広げられていて眩しい限りです。テレビは本当に大変だと思いますが、研究成果を伝えようとされる試みには本当に頭が下がります。本書は以前のシンポジウムをもとにしたものとなっているそうですが、與那覇潤先生をはじめ、最近ご活躍の著しい他分野の方々のご論文も掲載されています。

北東アジアの市民社会―投企と紐帯

北東アジアの市民社会―投企と紐帯

阪急コミュニケーションズの出版事業部から『アステイオン』78号を頂いておりました。今回は科学技術ということで、普段の研究とはやや離れてはいたのですが、政策関係の論文を興味深く読みました。特に、横山広美さんの「社会のなかの科学者─二つの今日的課題」という論文は科学技術論とも科学政策としても示唆的なものだったと思います。あと、牧原出先生が「アマチュアリズムの政治と科学─日本野鳥の会の戦中・戦後史」というご論考を寄せておられていました。あんなにお忙しいのにこういう普段のご研究の対象とは違うものをまとめられるというのはすごいなあ…と(小並感)。
アステイオン (78) 【特集】科学を試す

アステイオン (78) 【特集】科学を試す

東洋経済の連載で担当していただいている山本舞衣さんから、ご担当された『ネット選挙−解禁がもたらす日本社会の変容』を頂きました。社会学者のご執筆ということもあるんだと思いますが、細かい制度の話よりも、特にインターネットの設計思想のようなものに注目されてネット選挙の意義を議論されているんだと思います。1990年代の事前規制から事後の紛争処理、というような行政改革の流れの中にネット選挙も位置づけることができるということなのかもしれません。
ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容

ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容

最後に、大杉覚先生、村上祐介先生、松井望先生から、『シリーズ自治体政策法務講座4 組織・人材育成』をいただきました。法務という切り口で地方自治体の組織を分析するような議論は珍しいのではないでしょうか。昔から法律には疎いのでぜひ勉強させていただきたいと思います。お送り頂いた先生方の他に、第4章で喜多見富太郎先生が「アウトソーシングと法務」について書かれているのが個人的には気になりました。重要なのになかなか分析が進んでいないところだと思いますが、実務に従事される経験を前提としたアウトソーシングの分析はぜひゆっくり読ませていただきたいと思います。
シリーズ 自治体政策法務講座 第4巻組織・人材育成 (シリーズ自治体政策法務講座)

シリーズ 自治体政策法務講座 第4巻組織・人材育成 (シリーズ自治体政策法務講座)