学長選挙

どうでもいい雑感なのだが、備忘のためのメモ。
今日、ちょっと某雑談中に学長ってどうやって選べばいいんだろう、という話が出てきた。学長は、というよりも専門家を選ぶのって言うのはなかなか難しい。企業経営者などにも通じる問題ではないだろうか、という感じがする。
個人的には「意向投票」みたいな制度はあんまり賛成ではない。前にも書いたように、大学というところで過度に民主性を強調するのは自縄自縛みたいなところがあるし、政党というか党派性がないところで多数制の選挙、というのもちょっとよくわからない。もちろん個人を選ぶんだからその都度でいいじゃないか、という考え方はあるが、そうすると有権者受けを狙う=現状維持志向、という可能性も出てくる(大学の場合、特に文系が強いとこだとそうなるんじゃないかと思ったり)。
やはりポイントは学長指名委員会なのではないか。ここが学長の大学経営能力という専門性の観点から有為の人を指名するというのが外せないプロセスのような気がする。最終的に事務局と候補を相談することになるとは思うけれども、決めるのはここではないか。とすると問題は学長指名委員会をどう選ぶか、ということになる。そのときの学長が指名委員会メンバーを指名するというのはやっぱりバイアスが大きすぎるように思う、ある種の「お友達内閣」みたいになってしまって、外部からの監視の目も働かないだろう。
そうすると、学長指名委員会を選挙で選ぶっていうのはありえないだろうか。もちろんここも党派性を出すわけにも行かないから比例制のような方法は少なくとも取ることができない。SNTVっていうのもちょっと問題が大きくなる可能性があるわけで(下位当選者の当選ラインが低すぎる)、at large plurality 要するに完全連記で多数制、というのはどうかなあ(できたらrunoff votingにしたいところだけど)。全員分書けない、っていう人がある程度出るだろうけど、4人か5人だったらこの選挙制度でできなくはないだろうし、ある程度多数の支持を受けないと当選できないということも満たしている。その時の学長の影響力を行使したいなら、学長推薦で4人分くらいの名簿出しておいたらいいわけで(そうするとある種多数制に近い?)、反対するひとたちは別の名簿というか個々で立候補してもらえれば学長指名委員会に入ることができる(かもしれない、多数を取れれば)。
大学の民主性を謳うなら、そういう過程で選ばれた学長指名委員会が指名した人について、大学構成員による信任投票をするという方法も考えられる。もちろん、指名委員会が候補者を二人残して決選投票させるというのもありうるだろうけど、それだと指名を受けた人への負担が大きすぎるので、やはりそこは信任投票ではないか。まあよっぽどの人じゃないと落とされることはないだろうが、例えば学長指名委員会が割れたり、どこかが強硬に反対したりしたら、指名された人が落ちる可能性もありうるわけで。
いや単に妄想ですが。でも意向投票をして、それを受けて指名委員会がゴニョゴニョ、っていうのはなんかいろんな正統性を失わせるような気がするんだよなあ。