セットアップ

家探しと並行していろいろな生活のセットアップを行っている。社会保険番号(SIN:Social Insurance Number)を取得したり,BC州の免許証を取ったり(まだだけど),携帯契約したり,銀行行ったり,インターネットをつないだり,子どもの学校をお願いしたり…。そうしながら思うのは,なんか色々なシステムの整備は進んでいるけども,かなりの部分対面社会(というか電話社会)なんだなあ,と。日本の場合,まあやろうと思えばオンラインでもある程度のことはできるし,何よりその正確性は極めて高い。それに対してカナダの場合,日本よりもオンラインでできそうな範囲は広くていろいろなシステムが整備されているという印象は受けるんだけど,実際それが機能するかどうかはよくわからないというか,最終的には電話なり会うなりせざるを得ない感じ。日本でも知らない人と電話するの苦手なんで(特に申請関係とか),かなりつらいところあるんですけど。たとえば銀行口座作ったりするときでも,住所がまだない状態でもとにかく電話番号があればいい,という感じでできてしまうのは,「住所絶対必要!」的な日本とのギャップを大きく感じる。いろいろな本人確認の局面で電話番号が聞かれるので,当初あんまり考えてなかった電話の契約をしてよかったと思うところ。
ただ,オンラインでいろんな情報が取れたりするのは事実。行政も積極的に活用しようとしている感じがあって,ゴミ出しスケジュール(まじめにやると分別がめんどくさい)を住んでる地域によってカスタマイズするアプリが出ていたり,市役所の情報を出してくるようなアプリ(VanConnect)があったりするのは興味深い。VanConnectのほうは,トップページだけ日本語でも見れて,眺めてるとゴミ以外にも,交通情報や市営施設の閉館情報,レクリエーションマップなどがある(この辺は日本でやってる市もあるかもしれない)。それに加えて面白いのは,市長や市議会議員などへのコンタクト情報(会うこともできるのかもしれない),市長についてはイベントへの出席依頼もできそうだというほか,政治資金の報告書なんかもアプリでダウンロードできるみたい。この辺は日本でもぜひ真似すべきだろう(千葉市あたりやりそう)。さらに,市民からの最近の市に対する要求が可能で,しかもそれが他の市民にも見えるようになっているのは興味深い。信号や街灯を直してほしいとか,放置されたゴミを回収してほしいというのがほとんどみたいだけど。ある種のFirealarmになってるのかもしれない。