いただきもの

『母の壁』

立教大学の安藤道人先生から、『母の壁』をいただきました。どうもありがとうございます。本書は、ある地方自治体で認可保育所の入所申し込みをした世帯(できなかった世帯を含む)を対象としたアンケート調査をもとに母親たちが抱える困難を描き出すもので…

首都の議会

北海学園大学の池田真歩先生に『首都の議会』をいただきました。どうもありがとうございます。私自身は特に明治初期の政治史について詳らかに知っているわけではありませんので、決して良い読み手であるとは思えませんが、本書を非常に興味深く読むことがで…

教科書(ストゥディアと計量・ゲーム)

年度末は割と教科書が出版されることが多いと思うのですが、いくつかいただいたものがありますのでご紹介したいと思います。まず有斐閣ストゥディアシリーズから3冊あるのですが、『日本政治の第一歩[新版]』を同僚の藤村先生、それから上神・遠藤・鹿毛・…

現代日本の新聞と政治

東北大学の金子智樹先生に『現代日本の新聞と政治』をいただきました。ありがとうございます。博士論文をもとにした書籍で、非常に丁寧に構築されたオリジナルのデータセットをもとに、日本の「地方紙」に注目しながらメディアと政治の関係を分析するもので…

民主主義を装う権威主義

東京大学の東島雅昌先生から、『民主主義を装う権威主義-世界化する選挙独裁とその論理』をいただきました。ありがとうございます。こちらは、東島さんが英語で書かれたThe Dictator's Dilemma at the Ballot Box: Electoral Manipulation, Economic Maneuv…

行政学・地方自治

2月は逃げるということで,始まったと思ったらもうすぐ終わっちゃうわけですが,ちょっと前からいくつか行政学・地方自治関係の書籍を頂いていました。まず版元と著者の先生方から『行政改革の国際比較』を頂いています。ありがとうございます。こちらは,帯…

政治史研究

年末は休みが短いもののオフにするぞ,と思ってシャットダウンしたらなかなか再起動できないままに1月も半ばになってしまいました。大学行政関係の仕事とルーティンの調査をやっているだけでアップアップという感じですが,リハビリを兼ねていただいた本の紹…

陰謀論

京都府立大学の秦正樹先生から『陰謀論』を頂きました。どうもありがとうございます。拙著のあとがきにも,本書のあとがきにも書いていますが,秦さんは私が大阪市立大学に常勤教員として着任して初めて持った「行政学」に出てた学生の一人で,彼が当時神戸…

国際関係いろいろ

頂いているものが色々溜まってしまっているのですが,最近の国際関係に関する書籍から。まず東京大学の板橋拓己先生から『分断の克服1989-1990』を頂きました。ありがとうございます。東西ドイツ統一期の西ドイツ・ゲンシャー外相の外交思想・政治指導を中心…

日本政治:分析対象・方法の広がり

ちょっとですが,福岡工業大学の木下健先生に『政治家のレトリック』を頂きました。ありがとうございます。タイトルの通りですが,政治家がインタビューや国会審議などで話をしている内容だけでなく,やり取りの仕方とか逸話の紹介とか表情とかも含めて検討…

日本国憲法の普遍と特異

東京大学のケネス・盛・マッケルウェイン先生から,『日本国憲法の普遍と特異』を頂きました。どうもありがとうございます。ケネスさんの憲法の研究については,ずいぶん前からいろんなところで参照されているわけですが,本書はそのひとつの到達を示すもの…

アジア・民主主義

アジア経済研究所の川中豪先生から,『競争と秩序』を頂いておりました。どうもありがとうございます。民主主義における多様な政治制度とその効果について,非常にわかりやすく書かれていて,東南アジアを研究する人だけではなく,比較政治学に関心を持つ院…

政治理論

政治理論は専門外なんですが,外野からでも意欲的とわかる政治理論の研究を3冊頂きました。ありがとうございます。まず,西南学院大学の鵜飼健史先生から『政治責任』を頂きました。ありがとうございます。私自身も,自分が関わった『政治学の第一歩』がアカ…

政治学と因果推論

大阪大学の松林哲也先生から,『政治学と因果推論』を頂きました。どうもありがとうございます。因果推論の方法は経済学を中心に,社会科学で共有できる方法として広がっています。そんな中で「政治学と因果推論」と言うと,政治学でも因果推論の方法を使わ…

分散化時代の政策調整

広島大学の小林悠太先生に『分散化時代の政策調整』を頂きました。ありがとうございます。本書は博士論文をもとにしたものですが,小林さんは修士課程の時に大阪大学で副査として指導をした大学院生で,実は副査などをしていた大学院生が書いた初めての著作…

野党の戦略

10月31日に行われた総選挙では,まあ事前の予想にされたように――というか政党支持率を反映して――自民党が単独過半数を超えて,野党には厳しい結果になりました。野党のほうには直前には菅総理の不人気があって,これなら勝てるのではないか,という期待があ…

中公新書2021年7月

2021年7月の中公新書,4冊出版のうち3冊がたまたま同い年(1978年)の政治学者によるものになってました。いずれもいただきまして,どうもありがとうございます。 北海学園大学の山本健太郎先生が書かれたのは『政界再編-離合集散の30年から何を学ぶか』で…

比較政治

昨秋のオンライン講義の用意のために大幅に予定が遅れてご迷惑をおかけしてしまった仕事がようやく落ち着き,気持ち的には平穏が戻ってきた今日この頃。しかしなんとなくやってしまった学会事務局×2と学部の教務責任者の仕事はなんか断続的に入ってくるわけ…

政治参加

何の因果かほんのちょっとだけ政治参加について文章を書かなくてはいけなかったのですが,たまたま最近頂いていた本がすごく勉強になりました。東京大学の境家史郎先生から頂いておりました『政治参加論』は,現在熊本県知事をされている蒲島先生が1980年代…

地方自治・日本政治

バタバタしているうちに年度末が終わり,新年度には大学で管理職の末端を担うことになりました。正直不慣れで向いてませんが,最近は執行部会とか理事会みたいなのばっかりやってます(マンション理事会では大規模修繕やってます!)。他方で書かないといけ…

民主主義/権威主義

2020年内は感染症の影響で色んなプロジェクトがストップしてしまったことの反動からか,年末あたりからいろいろと興味深いご著書が出ていて何冊か頂いております。できるだけ紹介させていただきたいのですが,とりあえずその一部を。 10月には宇野重規先生か…

日本の行政学/地域衰退

授業が落ち着きだいたい採点も終わったと思ったら,それまで先送りにしてた仕事に圧倒される,というのは毎年の二月の光景ですが,今年度はオンライン授業であったことと来年度以降の某業務のためにいつもよりひどい感じに…。来年は大丈夫なんだろうか(とい…

都市政治・自治体行政

最後は都市政治や自治体行政に関する研究書。まず,都市政治と言っていいのかわかりませんが,筑波大学の五十嵐泰正先生から『上野新論』を頂きました。どうもありがとうございます。五十嵐さんは大学院の先輩でもありますが,本書につながった研究として,…

日本政治/政治史

前回は比較政治・国際政治研究でしたが,今回は日本政治と歴史関係での最近の研究の紹介。なおこのシリーズもう一回続きます…。それはともかく,村井良太先生からは『佐藤栄作』を頂きました。ありがとうございます。私自身も研究してます住宅政策を含めた「…

比較政治・国際政治研究

これまで年末に頂いた本をざっと紹介していたりしたのだけど,去年は最後までバタバタしていたおかげでなかなかその時間が取れず,年明けにやろうと思っても体調を崩してこれもまた難しかった。まあ時間がないのも原因ですが,何よりたくさん研究書が出てい…

最近のいただきもの

大阪大学でお世話になった竹中浩先生に,『模索するロシア帝国』を頂きました。どうもありがとうございます。本書では,19世紀末のロシア政治思想,具体的に言えば自由主義について検討されています。自由主義に基づいた「個人に自由な活動領域を保障するこ…

最近のいただきもの

大阪成蹊大学の小田勇樹先生に『国家公務員の中途採用』を頂きました。どうもありがとうございます。非常に重要でかつ変化のあるテーマで,私自身も(日本の話としてですが)興味を持っていて,とても面白く読ませていただきました。日英韓の分析となってい…

最近のいただきもの

なかなかご紹介できてなかったのですが、いろいろとご著書を頂いておりました。 ちょっと前になりますが、坂井豊貴先生からは『暗号通貨 vs. 国家』を頂いておりました。個人的にも暗号通貨に興味を持っていたところがあり非常に興味深く読みました。ごく最…

『ポスト政治の政治理論』

法政大学の松尾隆佑先生から『ポスト政治の政治理論-ステークホルダー・デモクラシーを編む』を頂きました。どうもありがとうございます。松尾さんとはリアルでは2回くらいしかお会いしたことないと思いますが(間違ってたらごめんなさい),インターネット…

最近のいただきもの(教科書・論文集)

なかなかきちんとご紹介ができておりませんでしたが、以下の書籍を頂いておりました。こちらは教科書や論文集になります。論文集はバラバラで出版が難しい、というようなことをよく耳にするのですが、今回ご紹介している論文集の多くは一貫したコンセプトの…