仕事納め

いつの間にか2021年も終わり。忘年会とか年末を感じさせる(外での)行事が減ったためにあんま年末感しなかった。もちろん去年も似たような状況だったわけですが,今年のほうが(オミクロン株への懸念があるとはいえ)昨年より自由がある感じでかつそういう季節感がある行事がない,っていうのでより年末感が少ない気がする。

今年はなんだかんだずっと仕事をしていたような気が…。学会事務局は二つあると年中何かやってる感じはあるし,4月からの学部教務委員長は割と反射神経を使う仕事のようなので,集中して他のことをするのがちょっと難しくなるように思った。事務局はあと1年弱で教務は1年強と思うと辛い…。ゆっくり考える仕事が難しくなった割に,12月以外は年中何か書いてた気もする。年明けは『テキストブック地方自治』の担当部分を書き,それから第一生命財団の助成研究の調査と報告書,そのあとは4か月くらい放送大学の『公共政策』(〆切からずいぶん遅れてすみません…)をひたすら書いてた。6月はIPSAでの発表のペーパーを書き,7~8月は1年前に〆切となっていたはずの二次元の政党間競争を考える論文(いつ出るのかわかりませんが),それが終わったら北村先生の中央省庁公務員サーベイを使った論文(こちらは来年2月出版予定)という感じ。11月は研究報告の準備,12月は管理業務で終わってしまったので,結局自分の本の原稿はあまり進んでいない…。今から1月中旬までで時間を使いたいとは思っているのですが。

というわけで,一応出た文章は,昨年中に書いていた『総合検証 東日本大震災からの復興』で仮設住宅について書いたものと,『テキストブック地方自治』で自治体間連携について書いたところ,後はインタビューなど散発的な雑誌記事くらいでしょうか。なお,『公共政策』のほうは一応12月に見本が出て,それほど多くはないのですが献本もさせて頂いてますが,発売は3月だそうです。

今年印象に残った本,と思ったんですが,仕事関係以外ほとんど読む時間なかったんですよね…。ただ『監視資本主義』は面白かったです。あとはまた別で紹介したいと思いますが,最近頂いて読んだ松林哲也先生の『政治学と因果推論』はとても面白くて勉強になりました。いろいろ読んだ中で,個人的には操作変数についての説明はこの本のものが一番しっくりきました。また,松林さんらしく,因果推論を重視しすぎることの問題性や,日本政治研究への意味などが書かれていたのもとても良かったと思います。