もうめっきりブログも書かなくなってしまい、せめて今年の仕事を終わらせたら書こうかと思いつつ、それも大晦日になってしまった。最近はTwitter (X)などのSNSでもかなりポストが減ってしまい(後述する研究の関係でそこそこ見てはいるのですが)、前ほどメディアに出ることもないので、活動が可視化されなくなってしまったような気がしますが、一応元気にバタバタと仕事しています。老眼がひどくなってきて辛い、というのはありますが、テニスに加えて少しだけ家の近所でジョギングをし始めたこともあり、比較的元気に過ごせているような気がします。
というわけで今年やったことを振り返っておきます。今年は結構新しい展開があったように思われる年でした。まず、2021-2024の3年間やっていたイギリスとの共同研究プロジェクトの成果がたくさん出ることになりました。これまで査読論文を書いていても日本語が中心だったわけですが、英文ジャーナルのエディターとの査読のやりとりが中心になり、自分自身色々と考え方が変わったところがあるような気がします。成果としては、共著者・共同PIであるSteven Pickeringさんの素晴らしいリードもあり、Journal of Ethnic and Migration Studies, Communications, Parliamentary Affairs, Public Understanding of Science, Food Quality and Preferenceといった雑誌で成果を公刊させていただきました(あともう一本Acceptがありました)。共著での貢献は論文ごとに違う感じではありますが、私自身が責任著者の論文はちょっと苦戦が続いているので、来年は何とか公刊につなげていきたいと考えているところです。
このプロジェクト以外にも英語仕事は増えているところがあって、2月に野田遊先生が編集されたLocal Governance in Japanという本に寄稿したほか、シカゴのNortheastern Illinois UniversityのMartyn De Bruynさんと神戸大学の増島建先生で始めたブック・プロジェクトへの寄稿があります(まあついさっきまでやっていた仕事なんですが…)。前者は日本の地方政治の制度について議論したもので、後者は共同研究で実施した憲法9条に関係したサーベイ実験の報告です。3月にシカゴでワークショップ報告をしたときはまだよかったのですが、論文書くとなると普段の仕事と結構離れているのでなかなか大変でした…。その他の英語関係の仕事は、7月にIPSA@Seoulでイギリスとの共同研究で書いた論文を報告したほか、6月に日本行政学会・国際交流委員会の仕事で韓国行政学会(Korean Association for Public Administration)に参加しました。韓国に2か月で2回行っていたことになります。もうひとつ、日本政治学会とアメリカ政治学会の共同プログラムで、ケネス・マッケルウェインさんと一緒にコーディネーターを務めさせてもらったのは、なかなか大変でしたが良い経験となりました。
日本語の仕事としては、実質的に初めて「編者」としての仕事をした『統治機構改革は教育をどう変えたか』という本をミネルヴァ書房から出版しました。前に『世の中を知る、考える、変えていく』(有斐閣)でも共編者をやりましたが、こちらはそれぞれのテーマの専門家の先生に書き方をお願いするというくらいで、内容まで踏み込んだエディターシップは初めてとなりました(まあ実際その仕事してたのは2024年ですが)。その他、『政治学の第一歩』の改訂(3版)と、上述のLocal Governance in Japanに寄稿した内容を基礎に、日本語で「地方自治体は大統領制なのか?」という点に焦点を当てた『数理とデータで読み解く日本政治』への寄稿があります。その他は現在の地方制度の問題点と考えられる改革について書いた『人口半減ショック 地域の新戦略』への寄稿、それとも関連しますがNIRAでの地方財政制度についての政策提言、みたいな仕事がありました。それ以外の仕事としては、日本政治学会の査読委員長の仕事があります。上にも書いたように、ちょうど英文ジャーナルへの投稿を増やしている時期に査読委員長が当たったので、相互作用でいろいろと考えるところがありました。
査読委員長もそうですが、年を取ってきたこともあって、年相応の管理業務も増えてきます。今年時間を取られたのは大学の評価業務でした。かなりシステマティックになってきたので時間の節約が図られる部分は多くなってきたのかなとは思いつつ、「誰か」がやる仕事が依然として多いのも事実だと思います。やり始めるとキリがないので時間を決めて…と思いつつも、さらに複雑な管理業務になってくるとそれ以外のことができなくなるのも良くわかります。責任を果たすのは大事だと思いつつ、なるべく勘弁してほしいとも思うわけですが…。
今年読んで面白かった本は、『現代誤情報学入門』です。きっかけは東洋経済の書評だったのですが、ちょうど10月から私自身が研究代表者として科学技術振興機構・社会技術研究開発センター(JST・RISTEX)の資金を得て、選挙における誤情報や偽情報への対策を考えるプロジェクトを始めることになり(公正な選挙のための信頼形成)、そのためにも非常に参考になりました。多くの人が「陰謀論」と考えるような情報をどう取り扱うかも大きな問題ですが、この本で言及されているように、それ以上に正しいとも正しくないとも言えるグレーゾーンの情報をどのように扱うか、ということは本当に重要な問題になるように思います。3年間のプロジェクトで、これからしばらくはこのプロジェクトにかなりリソースを割くことになりそうですが、本書を読み返しながらなんとかやっていきたいところです。
















