2022-01-01から1年間の記事一覧

仕事納め

今日は学部で取れる人は有休をとるということで,実質的に昨日の授業で今年の仕事納め的な。今年は昨年に続いて管理業務を中心によく仕事をしたのではないかと思う。一応2つの学会事務局は大過なく引き継ぐことができ,教務委員長仕事も(こちらはバタバタ…

陰謀論

京都府立大学の秦正樹先生から『陰謀論』を頂きました。どうもありがとうございます。拙著のあとがきにも,本書のあとがきにも書いていますが,秦さんは私が大阪市立大学に常勤教員として着任して初めて持った「行政学」に出てた学生の一人で,彼が当時神戸…

領域を超えない民主主義

宣伝ですが,新著,『領域を超えない民主主義-地方政治における競争と民意』を東京大学出版会から刊行させていただきました。東京大学出版会の書籍紹介のページには詳細な目次が,そしてnoteでは冒頭の1章1節が掲載されています。 本書では,「なぜ日本では…

国際関係いろいろ

頂いているものが色々溜まってしまっているのですが,最近の国際関係に関する書籍から。まず東京大学の板橋拓己先生から『分断の克服1989-1990』を頂きました。ありがとうございます。東西ドイツ統一期の西ドイツ・ゲンシャー外相の外交思想・政治指導を中心…

日本政治:分析対象・方法の広がり

ちょっとですが,福岡工業大学の木下健先生に『政治家のレトリック』を頂きました。ありがとうございます。タイトルの通りですが,政治家がインタビューや国会審議などで話をしている内容だけでなく,やり取りの仕方とか逸話の紹介とか表情とかも含めて検討…

日本国憲法の普遍と特異

東京大学のケネス・盛・マッケルウェイン先生から,『日本国憲法の普遍と特異』を頂きました。どうもありがとうございます。ケネスさんの憲法の研究については,ずいぶん前からいろんなところで参照されているわけですが,本書はそのひとつの到達を示すもの…

アジア・民主主義

アジア経済研究所の川中豪先生から,『競争と秩序』を頂いておりました。どうもありがとうございます。民主主義における多様な政治制度とその効果について,非常にわかりやすく書かれていて,東南アジアを研究する人だけではなく,比較政治学に関心を持つ院…

国会議員・知事,増税への合意

いつの間にか6月が終わろうとしていて,梅雨は明けてました。5月の末から6月にかけてはいつもよりたくさん仕事をした気がします。最近なんちゃってマネジメントの仕事が多くて,多少なりともそういう仕事をしてみると,行政学の教科書は参考になることが書い…

最近の教科書

いろいろ教科書・体系書をいただいておりました。ありがとうございます。まず立教大学の原田久先生から,『行政学[第2版]』をいただきました。トピックや事例をクローズアップしながら行政の制度や政策について勉強するという特徴を持った教科書です。以前…

現代官僚制の解剖

宣伝ですが,有斐閣から出版された北村亘編『現代官僚制の解剖ー意識調査から見た省庁再編20年後の行政』に,「なぜデジタル化は進まないか-公務員の意識に注目して」という章を寄稿しました。本書は,村松岐夫先生が実施されてきた官僚意識調査の衣鉢を継…

政治理論

政治理論は専門外なんですが,外野からでも意欲的とわかる政治理論の研究を3冊頂きました。ありがとうございます。まず,西南学院大学の鵜飼健史先生から『政治責任』を頂きました。ありがとうございます。私自身も,自分が関わった『政治学の第一歩』がアカ…

新訂 公共政策(+放送大学教科書)

宣伝ですが,大阪市立大学(4月から大阪公立大学)の手塚洋輔先生と共著で,『新訂 公共政策』を放送大学教育振興会から出版しました。二人とも大学では行政学を担当していて,いわゆる「公共政策論」については必ずしも専門というわけではありません。その…

現代政治←→歴史

インターネットが広く普及して(という枕詞を書くといかにもおっさんですが)研究手法は大きく変わりましたが,最近だとオンラインでのインタビューやネットに公表されていた資料の収集整理なども系統的に考えていかないといけないように思います。そういう…

政治学と因果推論

大阪大学の松林哲也先生から,『政治学と因果推論』を頂きました。どうもありがとうございます。因果推論の方法は経済学を中心に,社会科学で共有できる方法として広がっています。そんな中で「政治学と因果推論」と言うと,政治学でも因果推論の方法を使わ…