本
「住宅政策の静かな革命-1996年の公営住宅法大改正の政策過程分析」という論文を、日本政治学会『年報政治学2024-I 政策と政治』に寄稿しました。この論文は、2018年に『社会のなかのコモンズ』という書籍に寄稿した「コモンズとしての住宅は可能だったかー…
宣伝ですが、監訳者として翻訳に関わったベン・アンセルさんの『政治はなぜ失敗するのか』(Ben Ansell, Why Politics Fails: The Five Traps of the Modern World & How to Escape Them, Penguin Books)が刊行されました。著者は比較政治・福祉国家研究の…
飯田高さん、近藤絢子さん、丸山里美さんと共編で、有斐閣から『世の中を知る、考える、変えていく―高校生からの社会科学講義』という本を出版しました。社会科学のうち、経済学・政治学・法学・社会学という分野とその具体的な「使い方」の紹介をしているも…
宣伝ですが,新著,『領域を超えない民主主義-地方政治における競争と民意』を東京大学出版会から刊行させていただきました。東京大学出版会の書籍紹介のページには詳細な目次が,そしてnoteでは冒頭の1章1節が掲載されています。 本書では,「なぜ日本では…
9月は上旬が割と時間あるのかなあ,というところから始まった割には,途中から政治学会の事務局仕事と後期授業のための教務委員長仕事に忙殺されて何もできなくなるという…なんというか確かにずーっとメール書いてるような日もあるわけですが,それにすべて…
宣伝ですが,小熊英二・樋口直人『日本は「右傾化」したのか』慶應義塾大学出版会,に「地方議会における右傾化-政党間競争と政党組織の観点から」という論文を,秦正樹さん・西村翼さんとの共著で寄稿しました。ヨーロッパを中心に,右翼政党が進出するメ…
このたび稗田健志さん・多湖淳さんと共著で有斐閣から出版しております『政治学の第一歩』が,刊行から5年を経過して新版として改めて刊行されることになりました。多くの方がお読みくださり,また大学の授業で教科書として利用してくださったおかげです。執…
宣伝ですが一章寄稿した『統治のデザイン-日本の「憲法改正」を考えるために』(弘文堂)が出版されます。本書では,憲法学者と政治学者が共同して,人権について定めたいわゆる権利章典の部分を除いた統治機構に関連する,安全保障・代表・議会・内閣・司…
すき間時間に読み進めていた中川一徳『二重らせん』をやっと読んだ。前著『メディアの支配者』を引き継ぐものでめちゃくちゃ面白いテーマで詳細な記述は相変わらずすごいけど,今回は(たぶん前回よりも)知らない人名がいっぱい出てくるのですき間で読むの…
旧い友人でもある是川夕さんの『移民受け入れと社会的統合のリアリティー現代日本における移民の階層的地位と社会学的課題』勁草書房,を読みました。すごく面白い本で感想を書きたいなあと思ってるうちに本人がシノドスで解題を書いてしまいましたので,詳…
晃洋書房から『東南アジアにおける地方ガバナンスの計量分析-タイ,フィリピン,インドネシアの地方エリートサーベイから』という本が出版されました。この中で,私も京都大学の岡本正明先生と共著で「インドネシア地方自治体における政治的リーダーシップ…
宣伝ですが,御厨貴編『オーラル・ヒストリーに何ができるか-作り方から使い方まで』が岩波書店から出版されました。私はこの中で「「行革官僚」の成功と挫折」という短い文章を寄稿しています。大学院生の時に参加した田中一昭氏のオーラル・ヒストリー以…
佐藤俊樹先生の『社会科学と因果分析』を読んだ。ところどころ昔を思いつつクスっとしてしまうところがあったが,概念の歴史をたどるところとか慣れてなくて難しかったので,全体的にはクスっとするどころではなかった…。因果推論の話を知っていれば5章はわ…
年末年始の多くの読書案内で好評価がなされていた白川方明『中央銀行-セントラルバンカーの経験した39年』を読んだ。参考文献入れると750頁を超えるまさに大著で,中身も非常に充実しており勉強になる(読むの時間かかった…)。中央銀行制度はもちろん,政…
このたびミネルヴァ書房から『新築がお好きですか? 日本における住宅と政治』という本を上梓しました。何か研究書っぽくない変なタイトルですが*1,英語タイトルも同時に考えていて,そちらの方はNeophilia? Housing and Politics in Japan ということにな…
このたび千倉書房から『分裂と統合の日本政治』を上梓しました。『地方政府の民主主義』以来二冊目となる研究書ということになります。実証研究の部分である2章から7章までは,主に大阪市立大学に在籍していたときに書いたもので,それをまとめ直したものに…
宣伝ですが,東京大学出版会から出版された『社会が現れるとき』という本に,「誰が自治体再編を決めるのか-「平成の大合併」における住民投票の再検討」という論文を寄稿しました。本書は,東京大学大学院総合文化研究科で博士課程の指導教員であった山本…
大西裕先生が編集された本が発売になります。ひょうご震災21世紀記念機構で実施された科学研究費助成事業の成果となっています。私は,大阪大学大学院の小林悠太さんと共著で「災害対応をめぐる行政組織の編成―内閣府と兵庫県の人事データから」という章を寄…
本日付だと思うのですが,分担執筆しました『公共政策』の教科書が刊行されました。編著者である御厨貴先生のほか,片山善博先生・増田寛也先生というお二人の知事・総務大臣経験者に加えて,手塚洋輔さんと私で書いてます。この教科書を使った放送大学の「…
竹中治堅先生が編者としてまとめた『二つの政権交代』が出版されました。私は,「子育て支援政策」について書いています。本書全体としては,民主党政権から自民党政権(第二次安倍政権)への連続性が強いということがメッセージとなっていると思いますが,…
紹介を読んですぐにKindleで買いました。非常に勉強になったし,何より読んでいて面白いと思えるところが優れた本だと思います。題名には煽りがあるし,力み過ぎてるところもあると思うし,また内容についても鈴木先生じゃない人が見たらそんなにいいもんじ…
『政治学の第一歩』という教科書を,大阪市立大学の稗田健志さんと神戸大学の多湖淳さんのお二人との共著で出版しました。個々の意思決定主体の選択(方法論的個人主義)とその戦略的相互作用に注目して,マンション管理組合から国際制度まで,利益の調整と…
原本を見てないのでわからないのですが,寄稿させていただいた『憲法判例からみる日本』が日本評論社から出版されていると思います。もともと慶應義塾大学の清水唯一朗先生にお声がけいただいて,なんだかよくわからないままに慶応大学でお話したものをベー…
御厨貴先生の編著(五百旗頭真先生監修)で『大震災復興過程の政策比較分析』という書籍が出版されることになりました。これは,五百旗頭真先生を研究代表者とした科学研究費補助金「関東、阪神・淡路、東日本の三大震災の復旧・復興過程に関する政治学的比…
前田さんの『全国政治の始動』に触発されて,松沢さんの『明治地方自治体制の起源』を改めて読んでみた。やはり両著はつながっているところは大きいし,合わせて考えてみたい。まじめに両著を追っていくほど時間がないので気になったことを備忘として。 「地…
朝日新聞の報道によると,りそな銀行が印鑑の取り扱いをやめて,生体認証も含めた他の方法による本人確認に移行していくという。 りそなホールディングスは3年後をめどに、住宅ローンや口座開設などの手続きで印鑑を押すことを原則として取りやめる。大手行…
4月14日以降に発生した熊本地方の地震は本当に深刻な状況のようで,被害にあわれている方が不安な状態から少しでも脱せられることを願うとともに,支援に当たられている方のご無事を祈っています。このようにかなり規模の大きい揺れが連続して,建物へのダメ…
宣伝ですが、『民主主義の条件』というタイトルで新著を出版することになりました。以前に東洋経済で連載させていただいた「政治は嫌いと言う前に」を大幅に加筆修正したものです。それぞれある程度は残っていますが、分解したりしながら作ったので、ほとん…
名古屋大学の角谷快彦先生による著書。もとはシドニー大学の博士論文だったということ。政治学では博士論文の出版は最近ふつうになってきたけれども,経済学だと査読論文数本をもって博士論文にすることが多いので,歴史系以外だと博士論文を著書として読む…
加茂利男・徳久恭子両先生を編者として,『縮小都市の政治学』という本を出版することになりました。これは,2011年度〜2013年度に加茂利男先生を研究代表者として行われた科学研究費補助金のプロジェクト「縮小都市における政治空間再構築に関する国際比較…