2008-01-01から1年間の記事一覧

おおみそか

今年の最終日は実家の近くの阪急西宮ガーデンズへ。いやー,広いですねぇ。中をグルグルと歩き回っているだけでもう十分体力使います。まあ年末の暴飲暴食をカバーできるほどではないのでしょうが。 2008年は世界は大変な年であったわけですが,少なくとも僕…

第68回会合(2008/12/2)

しばらく間が空いてしまったけれども68回の会合。もはや第二次勧告も出てしまったので,随分前の話のような気もしてくるわけですが。まあ観察を継続することに意味があるというわけで(しかし一回長文書いたのに消えた…(泣)。この回はまず前回の知事会代表と…

地域社会の恐怖

妻が見たいといっていたホットファズという映画を見る。ややグロい描写がたまにあるものの,ストーリーがしっかりあるし,アクションや時々挟むブラックな小ネタも面白い*1。何より地方自治研究者にとっては(まあ自明といえば自明なのだけども)改めて地方…

異例の再審議

日経新聞の記事より。 地方分権委の2次勧告、異例の再審議 出先機関の人員減修正で 地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)は16日、麻生太郎首相に8日提出した第2次勧告を再審議する。国の出先機関の人員3万5000人の削減要請が骨抜き…

みどり税

最近はやはりいろいろなところで新税が導入されようとしているようで,今度は横浜市で「みどり税」が導入されるとか。これについては毎日新聞の記事が充実しています。どちらかというと中田市長に批判的な感じはしますが。 横浜市:市町村初、みどり税 来年…

第67回会合(2008/11/26)

話は前後しますが第67回会合へ。この日は道路・河川の移譲問題を中心とした全国知事会との意見交換と委員間の意見交換,それに義務付け・枠付け見直しの勧告素案についての小早川委員からの報告,となっています。 道路・河川の移譲問題 まず全国知事会との…

二次勧告雑感

まだ会合の観察記録は作成途上にあるものの,昨日分権委の二次勧告が出たということでその感想を。内容についてはさしあたりこの記事にコンパクトにまとめられているように,国の出先機関の統廃合や自治体に対する仕事の「義務付け」の見直しを求めるもので…

出先機関再編(国)

ちょっと前の県の話ではなく今回は分権委員会の話。この二回の会合はまだ確認していないので,そこでどんな議論がされているのかはよくわからないのですが,第二次勧告に出される出先機関の再編案?が新聞各紙に出ているようです。朝日新聞,産経新聞,日経…

第66回会合(2008/11/19)

第66回会合は,小早川委員からの義務付け・枠付けに関する報告と,事務局からの第一次勧告のフォローアップについての報告。昨日(12月2日)の会合で,義務付け・枠付けを大幅に減らす勧告案が出たという報道が出されてましたが(朝日,産経,時事,日経),…

第65回会合(2008/11/11)

分権委はそろそろ二次勧告に向けて佳境に入ってきた感じで,最近はだいたい週一回。ということなのでこの観察記録もやや遅れが目立つようになってきたわけですが…。第65回は国交省へのヒアリングと地制調の林宜嗣専門小委員会委員長・総務省へのヒアリング。…

ダム撤去→存続

熊本でダムというと川辺川ダムがすぐに連想されるわけですが,今回は違うダム。治水・利水ではなく発電用のダムということですが,熊本県企業局のウェブサイトを見ると,貯水量が1000万トンくらいということなので,県営で作っているダムとしては結構大きい…

いただきもの

独立行政法人・防災科学技術研究所の永松伸吾先生からいただきました。ありがとうございます。 政治学・行政学での災害関係の議論は,「対策」が強調されるためにしばしば規範的な観点からの議論になりがちだと思いますが,この本では2章を中心に,被災地を…

第64回会合(2008/11/4)

先日ようやく博士論文を完成させ,研究科に提出してまいりました。これまでいろいろ励ましを頂いたみなさまには本当に感謝しております。あとは口述試験までしばらく間がありますが,その間にこれまでためてきた仕事をしたり研究書を読んだりしなくては,と…

地域の実情に応じて

ここのところ大騒ぎだった定額給付金がようやく決着,ということで。 定額給付金の支給方式決着、麻生首相も了承=河村官房長官 2008年 11月 12日 11:23 JST [東京 12日 ロイター] 河村建夫官房長官は12日午前の記者会見で、追加経済対策の目玉である…

タイプ別性格診断

いろいろなところで拝見してはいたのですが,id:nozomimatsuiさん経由で「タイプ別性格診断」をしてみました。 結果は,「INTP型:問題を解決したがる」で,「考えにふけってうわの空の大学教授を絵に描いたようなタイプ」だそうです。適職は,「作家・…

原則廃止へ…?

読売新聞の記事から。(via Yahoo!) 農政局「原則廃止」、整備局「大幅縮小」…首相表明へ 11月6日3時3分配信 読売新聞 麻生首相は5日、政府の地方分権改革推進委員会の丹羽宇一郎委員長(伊藤忠商事会長)と6日に会い、国の出先機関の農林水産省地方農政…

第63回会合(2008/10/30)

昼ごはんになんとなく天ぷらを買ってきて,適当に天丼を作ってみたら無駄に味が濃くてげんなり。やっぱり慣れないことはするべきでないのか,それとも練習なのか。あと,残り物をみんな食べようとしたらみんな味が濃かったのもダブルパンチ。 それはいいとし…

第62回会合(2008/10/21)

この二週間ほど博士論文の詰めのところで全く身動きがとれなくなっていたおかげで,分権委のレポートも二週間遅れに…。提出稿(予定)はできたので,あとは頑張って追いかけなくては(+他の〆切も…すみません)。 62回会合は,都道府県の不正経理の問題を受…

集約化

週末は行政学の研究会と日本財政学会のはしご。たまたま同じ日に同じ場所でやってくれたのは本当にありがたい。飲み会は行政学の方で行ったわけですが,珍しく(?)飲み会のときまで報告の細かいなかみの話をしてしまった…くどくてすみません。 財政学会で…

道路移譲

日経の記事によると,道路の移管について結構大幅な移管案が国交省から出ているらしい。 国道の管理権限、地方へ移譲 対象73路線上積み、国交省案 地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)が国土交通省に求めている国道の整備・管理の権…

諮問会議

まあ前々から言われていたわけですが,公式に?打ち出されるというのは珍しい。 ◎「決定」から「議論」の場に=自民と協調へ−経済財政諮問会議 「諮問会議は戦略企画を議論する場」。経済財政諮問会議のかじ取り役である与謝野馨経済財政担当相は17日の記…

第61回会合(2008/10/8)

三連休は日本政治学会で関西学院大学へ。中日の日曜日に報告させていただきましたが,同じセッションの報告が両方とも勉強になりました。僕のは拙い報告でしたが,結構たくさんの方にきていただいて感謝しております。いろいろな方にお会いできましたが,ネ…

出先機関再編

といっても国ではなく県の話。 【アンテナ】 ★…隔たり大きい出先機関再編(秋田) 秋田県で焦点となっていた県内出先機関「地域振興局」の再編条例案が、反対多数により9月議会で否決された。寺田典城知事は、行財政改革の一環として条例制定に強い意欲を示…

第60回会合(2008/10/1)

2日連続公開ヒアリングの2日目。これでようやくこの観察記録も追いついたということで。この日は農水省の出先機関に関するヒアリングということで,直轄事業(土地改良事業),農林物資の品質表示,農林統計,それから米穀関係を中心に農産物検査法の登録検…

第59回会合(2008/9/30)

今回からは出先機関についての各省との公開ヒアリング。この「公開ヒアリング」という形式は一次勧告の前にも局長級の「責任ある」官僚の方々を読んで行っていた方式なわけですが,これは聞いてる側としては辛い(しかも長いし)。何が辛いかって(1)委員側…

第58回会合(2008/9/22)

突然復活して書き始めた感じですが,引き続き第58回の会合について。今回は前回とうって変わってテーマはひとつ,「義務付け・枠付けのメルクマールについて」だけです。 今回の審議の目的は,前回の審議を前提として,各府省からの回答内容の検証結果から,…

第57回会合(2008/9/16)

分権委は9月30日・10月1日と連日で出先機関からのヒアリング。うーん,一気に三回分も引き離されてしまった。次は8日ということなので,それまでに少しでも消化しなくては。 57回目の会合はわりと盛りだくさん。まず出先機関の事務の廃止・存続等に関する各…

デクシア

デクシアといえば,もともとフランスで地方自治体にお金を貸す公社(日本で言う公営企業金融公庫みたいな)だったものが民営化して,いつの間にかベルギーの銀行と合併して,地方自治体に対する融資業務では世界的に有数の銀行なわけです。まあ正確に言うと…

いただきもの

著者の建林正彦先生・曽我謙悟先生・待鳥聡史先生からいただきました。ありがとうございます。1990年代以降,いわゆる「新制度論」がアメリカ政治学で大きな存在感を示す中で,なかなか新しい理論的な分析について包括的にまとめた教科書って(おそらくアメ…

第56回会合(2008/9/1)

だいぶん間が空いてしまいましたが9月1日の会合について。随分遠い前のような気もしますが,実はこの日の会合のあとに福田総理の辞任が発表されたんですよねぇ。だから委員のみなさんはこの時点では当然そんなことは全く考えていないわけで。委員会の中で委…