独立行政法人・防災科学技術研究所の永松伸吾先生からいただきました。ありがとうございます。
政治学・行政学での災害関係の議論は,「対策」が強調されるためにしばしば規範的な観点からの議論になりがちだと思いますが,この本では2章を中心に,被災地を対象とした実証研究をベースにした議論を志向されていると思います。また,地方分権改革で都市計画における市の役割が増す方向で議論される中で,都市計画に減災という発想をどのように組み込んでいくのかっていうのは重要になってくると思われます。こちらについては全く不勉強ですが,分権改革が行われた後の実証研究のテーマとして見ておくのもありかな,と。
減災政策論入門―巨大災害リスクのガバナンスと市場経済 (シリーズ災害と社会4)
- 作者: 永松伸吾
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: 単行本
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