2007-01-01から1年間の記事一覧
年末に入って,薬害肝炎の問題が連日メディアで取り上げられているものの,「一律救済」の意味がよくわからない。報道されるときにはなるべく注意深く聞くようにしているのだけれども,何をもって「一律」と呼ぶのかについて,どのくらい共通理解が存在して…
時事通信・官庁速報の「アンテナ」でちょっと興味深い記事があった。 【アンテナ】 ★…「予算削る」プロセスの公共性(愛知県新城市) 愛知県新城市は12月から、市のホームページ(HP)で2008年度予算要求状況の全容を公開した。予算編成状況を公表す…
『都市問題』の論文を拾い読みしているときに参考文献で見つけた本を手に入れて読んでみる。最近いろいろと調べ始めているところなので,頭には入りやすかった。改革案についてはいろいろ議論はあると思うけれども,少なくとも問題点を指摘し,その存在を実…
研究会ということで大阪に。論文の続きを書こうとするものの,現在近くで大規模な工事をしていてなかなか集中できない。常勤の先生方は研究室で研究するのも大変そう…。 ということで,やや軽めに新書を読んでみる。今年のサントリー学芸賞を取った本のひと…
当然ですが,知ってるべきなのに知らない本ていうのは多いです。Przeworski et al.は,絶対知ってるべきなのに知りませんでした,という反省が…。しかし2000年前後にPrzeworskiはスゴイたくさん仕事してるなぁ(まあ編著が多いけど)。Daniel Shapiroの本は…
東京を離れているときの報道だったということもあって,ちょっと見逃していたのですが,個人的にはかなり興味深い話が。 ◎子育て新税、5億円圧縮=将来ビジョン最終案を発表−秋田県 秋田県は28日、少子化対策や教育政策を重点的に進めるためのいわゆる子…
年末最後の会合ということだそうで。次回は年明け,1月23日ということです。まあ個人的にはこの観察記録が4月からよく続いたなぁ,という感じですが。次の目標は一年ということで。…2月からは月に2・3回のペースということなので,まあ続けることもそれなり…
今回の会合から西尾勝先生が委員として参加。議論としては,一応「中間的な取りまとめ」が終わったのでじゃあ次どうしようかねぇ,とネタの頭出しをしようとする感じになるのか,今回は国庫補助負担金の話と,都道府県から市町村への条例による権限移譲(条…
投稿論文を仕上げていたり,しばらく自宅を離れてたりするうちにいつの間にやら12月に。早いなぁ…。 さて,月末に尊敬するお二人の先生から著書をいただきました。最近は公共経済学・財政学で伝統的な財政学者とは違う視点で地方財政を研究する研究者が多い…
今回で「中間的な取りまとめ」は一応終わりということで,事務局が最終的に出した案について各委員がコメントして修文する,という回。実況中継はどうも難しいので,なんとなく取りまとめ(というかそのプロセス)についての感想を。まず相変わらず委員同士…
今回は前回に引き続いて事務局から出された「中間的な取りまとめ」の叩き台についての審議。日本の審議会の最後の方っていうのはだいたいこういう風になるというイメージなのですが,しかし何とかならないですかね。というのは,基本的に「叩き台にコメント…
しばらくほったらかしにしてたTreisman[2007]をようやく読み終わる。最後の方はかなりさっと読めるものの,途中展開されているモデルを丁寧に見ようとするとエライ時間が…。とはいえ,モデルの詳細を全て覚えているわけではないし,同じモデルを使うわけでは…
今回から「中間的なとりまとめ」のための委員間の討議に。第一回目ということで,事務局が作った叩き台について説明が行われた後,委員が意見を表明するかたちで2時間半くらい。事務局の叩き台についてはぜひこちらをご覧いただきたいところですが,いまま…
地方分権改革のヲチャーの端くれとしては行ったほうがいいのかなぁ,と思いつつ,前になんとなく申し込んでいた日経/R&Iのシンポジウムを聴講。前半は竹中平蔵慶應大学教授と宮脇淳北海道大学教授による最近の地方分権改革の流れみたいなお話で,後半は地…
地方分権改革推進委員会は明日から中間的とりまとめの議論をする,ということですが,その案の一部が道新で出てました。 都道府県 国道、一級河川を管理 地方分権委中間報告案 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)が策定して…
中央省庁ヒアリングが終わり,知事会の麻生会長の意見陳述と,猪瀬委員が関心を持っていた限界集落の問題について,「水源の里条例」を作ってこの問題に取り組み始めた京都府綾部市の市長をはじめ,3人の市町村長を呼んでヒアリング。この条例についてはで…
民主党の「聞いてない」のおかげできっとどっかの委員数人差し替えてなんとなく顔を立てるんだろうなぁ,と思ってたら分権委がそれに当たったらしい。 事前報道を理由に提示が延期されていた政府の国会同意人事案件が2日、衆参両院の議院運営委員会理事会に…
今回で中間まとめの前の中央省庁ヒアリングは一応終了。最後は総務省と財務省が呼ばれて地方税財源の話を中心に,地方自治体の財政規律の問題(総務省)と特別会計改革の報告(財務省)が行われました。そのあとで小早川委員による法制問題の検討状況の報告…
週末は学会。今月二回目の発表で,結局前の学会の共通論題から得たプレゼンのやり方についての教訓はほとんど生かせず。しかしちょっと新たな教訓が。…というのは僕,「コメントへのリプライ」が下手ですわ。一応前からうすうす感づいてはいたのですが…。ま…
今回は厚生労働省。老人福祉,生活保護,医療保険(特に国保),保健所設置などがテーマで,社会・老健の前半と,医政・医療保険,健康関係の後半でみっちり3時間。特に生活保護や国保の問題は,委員の間にこれまでの制度がかなり制度疲労を起こしていると…
週末は大阪へ。なんだかんだと予定が狂いつつ,当初読もうと思っていた本を読まずに大阪においてあった村井[2005]を読む。戦前の日本政治に関する研究,あるいは政治史の研究は専門とは関係ないものの,政治学の中で若手研究者の優れた博論(?)がおそらく…
今回の会合は,冒頭に石原都知事のヒアリング(というか意見陳述?)があって,その後は国交省と農水省のヒアリング。両省については,国交省の都市計画と農水省の農業振興地域という土地利用の問題と,国交省の公営住宅関係について議論されています。石原…
ちょっと前から佐藤俊一[2006]『日本広域行政の研究』を読む。しかしチョコチョコ読んでいてもどうしても頭に入らない…。一週間くらい少しずつ読んでいたものの,埒が明かないので時間を使ってまとめて読んでみる。日本広域行政の研究―理論・歴史・実態作者:…
今回は国土交通省から道路局と河川局のヒアリング。おそらく両方とも話されている議論はほとんど同じで,(1)国が道路・河川を管理する区間(=直轄区間)について,国から地方へ管理の権限移譲を行うかどうか,(2)都道府県管理の区間についてその事務を…
三連休は結局ずっと某学会。当初思ってたよりも多くのセッションに参加したような気がします…。今回の学会で一番良かったのは共通論題でN先生の報告を見れたことでしょうか。ネタ自体も興味深かったですが,何よりプレゼンの技術を見習いたいと。あのやり方…
引き続きヒアリング。今回は保育・児童教育関係で厚労省と文科省,さらに教育関係で文科省が対象になっています。まあほとんどの話は一度知事会や市長会・町村会の代表を招いたときに議論して,どうもなかなか中央省庁には認められない,という話になってい…
最近ペースも速くなってきたので,なるべく一回分以上溜めないようにしないと持続可能性がなくなってしまう…と思いつつ。今日(10月3日)の会合も含めて,そろそろ11月の取りまとめに向けて佳境に入ってきたような感じがします。今回は厚生労働省管轄の労働…
最近は論文の〆切があったり地方分権改革推進委員会が3時間に延長されてたりであんまり新しい本のチェックをしていなかったのですが,最近見つけた読んでみたい本を。まあ手に入れたとしても読めるかどうかわからないのですが…。しかし比較政治チックなこと…
中央省庁ヒアリングの二回目。今回は経済産業省と内閣府防災担当+総務省消防庁ということで。比較的時間は短めだったものの,どうも長く感じてしまったおかげでまとめが進まず。まあ今回は簡単に。 まずは経済産業省。かなり長めの資料で15分の予定が結局30…
ああ,そろそろアクセスカウンターも20000ヒットだなぁ,と思っていたら,id:branchさんの続・航海日誌にリンクを貼っていただいてから,この細々やってるブログで見たことのないようなアクセスがあって,吃驚してしまいました。いやぁ,影響力のあるウェブ…