委員差し替え

民主党の「聞いてない」のおかげできっとどっかの委員数人差し替えてなんとなく顔を立てるんだろうなぁ,と思ってたら分権委がそれに当たったらしい。

事前報道を理由に提示が延期されていた政府の国会同意人事案件が2日、衆参両院の議院運営委員会理事会に示された。提示された14機関28人のうち、地方分権改革推進委員に内示予定だった山田啓二京都府知事が西尾勝・東大名誉教授に差し替えられ、その他の27人は原案通りだった。今後、各党が示された案を検討し、来週中にも衆参両院の本会議で採決される。
(中略)
10月24日に自民、公明両党が了承した原案のうち、地方分権改革推進委員が差し替わったことについて、参院自民幹部は「象徴的な人を代えたということだろう」と述べ、政府側が配慮したとの見方を示した。
(後略)
国会同意人事1人差し替え 事前報道影響の見方

朝日の報道によると「象徴的な人」ということですが,西尾勝先生が分権委に入られるのは議論の重みが増すという点で喜ばしいことではないかと。おそらく委員長代理,ということになるのでしょうが。ただ一方で,結局知事が抜けてしまった結果,都道府県の利益を代表しうる委員が,やや特殊な「東京都」の利益を代表する可能性がある−しかも都道府県関係者の影響力を及ぼすのが難しいと考えられる−猪瀬委員のみになってしまったのは都道府県関係者にとって複雑な気分かもしれません。最近の会合を見てると,国と地方自治体の問題というよりは都道府県と市町村の問題,というような話も出ていて,中央省庁側もその点は積極的に市町村の味方をしている感じもあるので(象徴的には教員人事権とかか農振法の除外規定とか),そのあたりをどのように調整するのか,ということが短期的な課題になるような気がします。