憲法判例からみる日本

原本を見てないのでわからないのですが,寄稿させていただいた『憲法判例からみる日本』が日本評論社から出版されていると思います。もともと慶應義塾大学の清水唯一朗先生にお声がけいただいて,なんだかよくわからないままに慶応大学でお話したものをベースに,『法学セミナー』の2016年3月号に記事が掲載されて,それが今回まとまって出版になったという次第です。私は,和光大学の徳永貴志先生と一緒に「一票の格差」問題の憲法判例を分析して(今回初めて全部まともに読みました…),それを憲法学者の徳永先生と一緒に論評するという感じです。『民主主義の条件』でも扱ったところですが,私自身の専門かというとちょっと外れているところもあるわけで,これまでの菅原さんの業績などを大いに参考にさせてもらいながらまとめています。
本書の他の章では,憲法学者とそれ以外の分野の政治学社会学歴史学の人など入って,同じように分担・協力して一章をまとめるというかたちになっています。他の章で扱われている憲法判例も非常に重要なものばかりで,政治学でも扱われるようなものですから,政治学者など憲法学とは違うところから憲法について議論する,というときによい入門書になっているのではないかと思います。

憲法判例からみる日本 法×政治×歴史×文化

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