BC州選挙

5月9日はBC州選挙。韓国大統領選と同じ火曜日だけど,向こうとは違ってこちらでは休日になるわけでもなく,普通に仕事や学校はある*1。子どもの学校が投票所になっていたので,送りがてら投票所を見学するなど。しかし平日に学校で選挙があるというのはなかなか悪くないと思われる。僕が投票所に見学に行った時も,恐らく高学年と思われる小学生たちが選挙の見学に来ていて説明を受けていた(その後ろでちょっと聞いてたけど,後ろの方だと断片的にしか聞き取れず断念…)。身近に選挙を感じるというのは重要だし,やっぱり実際に見て「こうやってるんだ」と思うのは,政治教育としても意味があるのではないかと思う。
投票所は非常にシンプルなつくりで,入場すると担当者がいて住む地区によって来た人を振り分けて,投票場所に誘導する。日本の場合は,ID(というか入場券)チェックのところで住所を確認して投票用紙を渡すけど,ここの選挙の場合は住む地域によって投票するテーブルが違うという感じ。一応覆いがかかっているところで投票用紙に記入して投票箱に入れるスタイル。さすがに投票用紙貸してとまでは言いづらく,見てるだけだったが普通に記号式で電子投票ではなかった。興味深いのはAbsentee Voting(たぶん不在者投票)というしくみがあって,指定された投票所じゃなくても投票できるというもの。あら選挙事務大変そう,と思ったけど,前回選挙の時の記事を読むと,電子投票でもないわけでやはり集計には2週間ほど時間がかかる模様。Close votesだとその頃まで結果がわからないし,反対に大差がついているようなところだとその集計に意味があるのか…みたいな気もしてくるかもしれませんが。ダウンタウンみたいなところだと利用する人は多くて1時間くらい待つみたいだけど*2,うちの子どもの小学校のところはガラガラでした。
事前のニュース報道見てると,基本的にはNew Democratic Partyが勝って政権交代を起こしそうだけど,かなりの接戦ということなので情勢を読むのは難しい*3。今回は第三党のGreenが今回はかなり支持率が高くて(20%弱)FPTPで議席を獲得するのは難しいにしても,選挙結果に影響を与える可能性は高いと考えられているようだけど,普通に考えたらもっとも左寄りのGreenと左派のNDPが票を食い合って中道右派Liberalが有利になりそうなところ。現職首相のChristy Clarkに対する批判票が多いと思われるわけですが,これをどのくらいGreenが持って行くのか,っていう話になりそうです。

*1:Elections BC(選挙管理委員会に相当すると思われる)によれば,投票日には投票時間(8時−20時)中連続4時間の自由時間を与えなければならず,使用者が拒否すると罰せられるらしい。もちろん,必ず休業(有休?)というわけではなくてシフトが12時からとか16時までとかであれば問題ないらしい。

*2:上記のtime off work for voting使って家帰ればいいような気もしますけど,仕事に戻ったり,off workしてから遊びに行くこともできるのかもしれない。

*3:地元紙では人気のないリーダー(Liberal)とみんな知らないリーダー(NDP)の戦い,とか悪いこと書いてたw