『現代ベルギー政治』ほか
ふだんUBCのオフィスを間借りして仕事をしているのですが、今週からはオフィスのあるフロアのカーペットを変えるということで、しばらく部屋を離れることになりました。そうこうしている間に帰国まで二か月を切ることもあって、今後は基本的には自宅と図書館で仕事をすることになりそうです。カーペットの変更には一月(以上)かかるという説と一週間で終わる説があってよくわからないのですが、まあ復帰できると嬉しいなあと思いつつ、在外研究中の最後の宿題(6月〆切!)をする今日この頃です。
もう帰るので、こちらに本を送ってもらうこともなくなりましたが(予定ではあと一冊のみ)、大学の方にはいくつか本を送っていただいているということですのでご紹介させていただきたいと思います。まず、早稲田大学の日野愛郎先生からは『現代ベルギー政治』を頂きました。どうもありがとうございます。サブタイトルにもある通り、ベルギーは単一国家から連邦国家に明示的に転換したかなり珍しい国で、政党政治のあり方も非常に特殊な興味深い国です。それほど大きい国ではないのに多くの優れた研究者がいてこのような編著が出版されるというのは、この国の興味深さを示している証拠であるように思います。
次に、著者のみなさまから『公共政策学』を頂きました。ありがとうございます。出版前から目次を拝見していて非常にバランスの取れた構成だなあと思っておりました。公共政策関連だと、有斐閣が出している『公共政策学の基礎』がよく使われているように思いますが、あれとは少し違う角度から公共政策を論じるものになっているように見受けられます。いずれにしても帰ってから勉強させていただきたいところです。
東京大学の池内恵先生からは『【中東大混迷を解く】シーア派とスンニ派』を頂きました。ありがとうございます。『サイクス=ピコ協定』に続くシリーズ二冊目ですね。前回は非常に広い視野から平易に現状の問題を説かれていたと思いますが、きっと今回もまた別の切り口から興味深い議論をされているのではないかと思います。新潮選書は細谷先生のシリーズももうすぐ二冊目が出ると聞きましたがそちらも楽しみですね。

【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書)
- 作者: 池内恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/05/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (13件) を見る