異動を挟んでこの間いくつか書籍を頂いていました。まず、国立情報学研究所の小林哲郎先生から『ネット選挙が変える政治と社会』を。どうもありがとうございます。本全体としては、アメリカと韓国の事例を中心に、ネット選挙っていうものがどういうものかについての記述的な分析が行われています。色々議論されがちなネット選挙の現在が分かる、っていうことでゼミでも一部を読んでみたいと思っています。小林先生のところは、Yahoo!との共同研究で得られたデータを用いて、個人がメディアの党派性をどのように認知し、接触しているかを分析しているものです。マスメディアとは違って、ニッチな受け手をもっていそうなネットニュースは党派性が強いと考えられがちですが、日本のネットニュース利用についてはそういう傾向が見出されにくい、と。まあ日本の場合Yahoo!ニュースが圧倒的なシェアをもつという特徴があって、それで党派的な手がかりを見出すことが難しくなってるということも考えられるそうですが。個人的には、メディアとの接触と政党システムの構造的な類似性を巡る議論が興味深いところでした。
ネット選挙が変える政治と社会―日米韓に見る新たな「公共圏」の姿
- 作者: 清原聖子,前嶋和弘
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2013/09/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 猪口孝,鈴木隆,浅羽祐樹,袴田茂樹
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2013/10/15
- メディア: 単行本
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- 作者: 新川敏光
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2013/11/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 岩崎正洋
- 出版社/メーカー: 吉田書店
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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