結構衝撃。

相変わらず相方が深夜まで帰ってこないので,ボーっと今日のニュースを眺めていたら結構びっくり。まだGoogle Newsとかでは見れないようなので,時事通信の独自取材ということなんでしょう。

自民党島根県連は7日、来春の統一地方選で行われる予定の同県知事選に、財務省前財務官で財団法人国際金融情報センター理事長の溝口善兵衛氏(60)を擁立する方針を固めた。今月中に県連として正式決定する。
11月7日 時事通信

大蔵省・財務省から知事に,っていうのだけでもかなり珍しいのに,財務官とは…。しかもここ数十年でも非常に珍しい官房長を務めた財務官,というので大物といっていいのではないかと(官房長,というのは大蔵省不祥事によって現日銀副総裁が総務審議官にひとつ降りたのと交代で昇格した,というのはあるものの)。
これはやはり中央政府とのパイプ,ということを考えているのかなぁ…。でも大蔵省/財務省の場合は,査定官庁なので補助金はなく,首長になっても必ずしも補助金で優遇されるとは限らない,というのが一応定説のような気がしますが(しかも財務官だし)。ていうか「中央政府とのパイプ」としての知事が補助金獲得に貢献するっていうの自体,結構実証結果が揺れてるし。財政学系の議論ではどちらかというと肯定的な結果が出ていたのに対して片岡先生の本では微妙な計量で棄却されてたような…。…って何より今はこんなご時勢だし。
島根は県連が強いような気もするのですが,自民党県連の中で(中央の政治家が強すぎて)いくつかの系列が激しく対抗しあうことから超越的な知事が必要になるのかも。よく考えたら澄田知事の前は恒松制治だし。

知事職をめぐる官僚と政治家―自民党内の候補者選考政治

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