大気汚染訴訟

06/09/29 時事通信
◎大気汚染訴訟、高裁判断を評価=自工会と救済策協議へ−石原都知事

 東京都の石原慎太郎知事は29日の定例記者会見で、東京大気汚染訴訟控訴審で東京高裁が和解に向けた協議を促したことに対し、「大気汚染問題を社会全体の課題として解決すべきだとの観点から、評価できる司法の姿勢」とした上で、協議には「もちろん率先して参加する」と述べた。

知事は,ぜんそく患者救済のために自工会日本自動車工業会)と一緒に医療費助成制度を作ることを検討しているということですが,公健法の改正のときにも自工会かなり強硬に負担を拒んでいた,わけで。しかし今回の場合は国ではなく地方政府であるところの東京都が被害者救済を主導する,ということで。車による大気汚染被害は物流の中心地であるところの東京が局地的に厳しいことを考えると,地方政府レベルでの救済を進めることは理解できるような感じもします。ただ,費用負担を求めるとすればやはり「東京を通過する」車に求めるのが基本的な筋であることを考えると,自工会は反発するのかもしれない。それに一審では自動車メーカーによる大気汚染の責任が認定されていないということなので,「民事責任を踏まえた」制度にするのも難しいところだし。まああとは因果関係の問題,ってヤツなのでしょうか。NOxを使うのかなぁ。