菅原琢さんから,『世論の曲解−なぜ自民党は大敗したのか』を頂きました。ありがとうございます。内容は主に小泉政権から自民党の大敗に至るまでの世論調査を見ながら,自民党(とマスコミ)がいかに世論を読み誤った行動をしてきたかを議論するものとなっています。「世論調査」を読むリテラシーについて議論するということで啓蒙的な色彩はあるわけですが,その点では以前の新書のスタイルに近いかもしれません。菅原さんは『変貌する日本政治』などで一緒にお仕事をさせて頂く機会が増えて,いろいろとお話を聞いていると,個別の分析が非常に丁寧なことはもちろん,その分析を支える蓄積が非常なものであることにとても驚かされます。今後続々とご発表されていくことになると思いますが,さらに硬い学術的なスタイルのご論文も非常に楽しみなところです。
- 作者: 菅原琢
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 新書
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