法科大学院

新司法試験の結果が発表された,ということで確認。合格率はまあ半分程度,ということで関係者はかなり落胆されていたということですが。しかし,はじめの方向性としては,大学の中でかなり絞ってみた結果として受かる割合が大きくなる,という話であったのではないかと。大学がスクリーニングの機能を果たさなければ,今度はロースクールの選抜か,最後の新司法試験のどちらかで競争が激しくなるのはわかりきったことなわけで。
今回の結果を見てみると,意外と大学の中でのスクリーニングが行われてたらしく,結構受験者が一桁,というところは少なくないようです。
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/h18-04kekka.pdf
島根大学みたいに1/1のところもありますが,絞り込むと受かるというわけでもないらしく,全滅してしまう可能性もある,ということで,大学院の受験担当者としてはかなりつらい試験やなぁ,と。ウチは絞り込んでるのに!!って怒る向きもあるのかもしれませんねぇ。
そんな中で,一際異彩を放っているのが愛知大学!一番初めに出てくるので目立つわけですが,ここの合格実績はすごい。二桁以上の合格者がいる大学の中で,合格率を上から並べてみると,一橋・東京・北海道につぐ堂々の四位!同じくらいのランキング(LECによる)の大学が,少数に絞り込むか,たくさん受けて合格率が低いかというかたちで苦しんでいる中で,ある程度の人数を,非常に良好な合格率で送り出しているというのは関係者には衝撃では?学費も私立大学の中ではちょうど真ん中くらいということですし。何が効果を持ってたのか,ってのはこれからしばらく話題になるのではないかと。