転職

人事院勧告の時期ということで人事ネタか。

◎人材確保へ専門職員=コンサル経験者対象に募集−人事院
人事院は12日までに、国家公務員の人材確保業務に専門的に従事する任期付職員1人の募集を始めた。任期は2年。民間企業などで7年以上の採用コンサルティング経験がある人が対象。職務経験に応じて係長級または課長補佐級として採用する。受付期間は19日まで。(以下略)
8月12日 時事通信

一週間の公募って…(苦笑)と思ったら,人事院公募サイトによると,6日から受け付けてたので約2週間か。なんかはじめての試みである,なんて下線つけてるのが微妙ですが。人事院がいままで「人材確保業務の専門家」を採用してこなかったことって誇らしげにいうところなのだろうか。まあよくわかりませんが。
しかしこの公募には待遇面が一切書いていないので,まあ補佐/係長級で給与もそんな感じなんでしょう。他人事ですが,コンサル的にいうと一番働ける時期の20代後半から30代前半にかけて,2年間だけでその後については何にもないところに行く人いるんですかねぇ。しかもこの公募の条件に当たってる人ってコンサルさんでかなり稼いでそうな気がするんですけど…。まあその「経験」を生かして一発あててやろう,という山っ気のある人というのはありうるのだろうけど。とはいえ,あくまでも人事院のサイトをある程度定期的に観察している奇特な人,という条件が必要な感じですが。いろいろ見てたらこういうサイトもあるようです。これだったらまだチェックしてる人もいるのかもしれませんが…しかしこれ見てると,新司法試験合格者は別として他の職はかなり要求水準高いなぁ。どうせだったら公募にどのくらい人が来てるかまで情報公開すればいいのに,と思ったりして。

追記

もうちょっと詳しく読むと,以下のような記述がある。

待遇等

  • 給与は、「一般職の職員の給与に関する法律」及び「一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する法律」に基づき、経歴等に応じて支給。

前者の法律は普通の給与だと思うけど,後者はこんな感じらしい。19年度の俸給表では,課長補佐の最高給は6級77号俸で,月額425900円。「特定任期付職員の俸給月額」として定められた俸給表が適用されるなら,その2号で426000円。普通の待遇よりもいい待遇で人を呼ぼうとしていると考えるなら,特定任期付職員の俸給表で2号以上であれば補佐といえども給与面では他の補佐以上の待遇として扱われるということになるのか。…身も蓋もないけど,なんかイビツなんだよなぁ。補佐とか係長で呼ぶならもう少し要求水準落としてもいいような気もするし,逆にこの要求水準で呼ぶなら思い切ってもっと上の職位を充てるっていうのでもいいんじゃないかと。まあもちろん,今まではこういう風に人事をオープンリストにしてこなかったわけですから,過渡期的にイロイロなことがなされるべきだと思うわけですが。