内閣改造

組閣ではなんと増田委員長代理が地方問題担当相どころか総務大臣に。分権推進委員会の委員長代理の職は辞して「早急に後任の人選を行う」ということだそうです。ってことはもう一人組閣で名前が挙がった元改革派知事なのか??と思わんでもないですが。って次の会合は29日の予定。
しかし総務大臣になったということは諮問会議のメンバーになるわけで,諮問会議の民間人が増えるような人事をよくやったなぁ,と思わずにはいられません。ひとつには諮問会議自体の影響力が低下していることを反映している,という見方もできるような気はしますが。しかしそれはそれとして,増田大臣は諮問会議のなかで地方歳出を減らそうとする動きに対してどう対処するのか,というのは注目してよい点ではないかと思われます。分権委員会委員長代理のときには割と強硬に国と地方の税源配分を5:5と主張していたと思いますが,諮問会議で地方全体の歳出を縮減する中で,5:5を言い続けると結果として交付税の削減に繋がりかねないわけで。ちょっと興味深かったのは,今日の記者会見で地方の税源について聞かれたとき,記者は地方消費税の話と法人二税の話を振ったのですが,大臣は地方消費税の話には全く触れず,法人二税の見直しについてわりと前向きな発言をしていたように思われるところで。委員会のときの議論からは法人二税の配分基準の見直しは認めないというような印象を受けていたのですが,ここは諮問会議も見据えて大人の対応,ということなんでしょうかね。