中途採用

国土交通省が幹部候補を中途採用するんだと。たぶんこの幹部「候補」というところがポイントなんだろうけど,ホントかね,と。

国交省、幹部候補を中途採用・民間発想で活性化
国土交通省は2007年春、将来の幹部候補となる国家公務員1種職員を中途採用する。対象は大学卒業後、民間企業などで5年以上勤務した経験を持つ人で、専門性は問わない。これまで中央官庁では法務や語学など特定分野の人材を中途採用する例はあったが、「ゼネラリスト」を募るのは今回が初めてという。民間の発想を採り入れ、組織を活性化させる。
11月19日 Nikkei Net

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061119AT3S1702R18112006.html

まあ一番驚かされるのはもちろんこのフレーズ。

専門性は問わない

ってなんでやねん。
国土交通省のサイトには特に何も書いてなかったようですが,大学卒業後民間企業などで5年っていうことはまあ基本的に院生はもちろんお呼びじゃないんでしょうが,例えば大学の助手とかっていうのはどうなんだろう。私学であれば民間っちゃ民間だし…。まあ「専門性」があると逆にまずいのかもしれませんが。日経のその後を見ると,採用された人は係長級で処遇して,その後の昇進は新卒入省者と同等処遇ということなので,(ここでいう「新卒で入省した職員」が何を意味するかによるが)まあ新しいキャリアトラックが増えること自体は非常に歓迎したいけれども,当面は縁のない話なんやろうなぁ。
しかし,こういう風に「専門性を問わない」人を中途で採るっていうのはどういう意図なんだろうか。やっぱりだんだん人が足りなくなってるっていう話なんですかねぇ。一番の被害者は,社会人四年目くらいで会社辞めて28歳とかで一種通って国土交通省に入ったりして。聞いてねーって。