中国の中央−地方関係

去年某研究所の仕事で議論していたネタみたいな話が実際に検討されていたようです。
中国政府が省エネ・環境保護に本腰
リンク先のコラムでも「特筆すべきこと」とされている,

政府幹部や企業経営陣の政績(昇進・昇格の考課表である政治的成績)評価項目の中で、省エネ・汚染物質の排出削減を最重視するとしたこと

は,中長期的に結構大きい意味を持つのではないかと思われます。特に,

省エネ・汚染物質排出削減目標が未達であれば、他の評価項目がどんなに優れていても、全体の評価は落第とされるのである。

ということなので,これは地方政府主導の環境汚染(?)を抑制して,環境規制を実効的にするのに結構意味を持つのではないか,と期待したいところです。最近の中国の環境問題といえば,この太湖に象徴されるまあすさまじい汚染の話で,そろそろ隣国の人間としても何とかして欲しいなぁ,と思っているところであったわけですが,今回みたいにちょっと期待できる方針が打ち出されると,少し生温かく見守る気分になれるように思うのですが。