謎が多い。

神奈川県議会,多選禁止条例案否決

神奈川県議会が,知事の多選禁止条例案を否決したらしい。

神奈川県知事の任期を3期12年までとする松沢成文知事提案の多選禁止条例案は19日未明、県議会総務企画委員会で反対多数で否決された。21日の本会議でも否決される見込み。
12月19日 時事通信

知事がなぜか自らの手を縛る条例案を出し,普段知事の横暴を訴えてことあるごとに対立する議会がその条例案を否決する,という謎めいた話。議会自民党は「パフォーマンス重視」なところとか,法律違反の疑義があるから反対,ということらしいけど,どうなんですかね。無理やり解釈するとすれば,次の選挙に負けそうな知事がパフォーマンスを通じて再選を狙い,議会がそれを阻んだ,ということなんでしょうけど,そんなに有権者に受けるパフォーマンスか?そもそも。選挙のときにでも「この人は辞めたい人です」とかネガティブキャンペーンでも張ればいいのに。それとも法律違反だったら議会が困るのかなぁ…。うーん,謎。

利権重視?

同じく時事通信の記事。なぜこれが記事になっているのかよくわからない。雑誌はJournal of Law and EconomicsかJournal of Law, Economics and Organization(たぶん後者)なんだろうけど。

【シカゴ16日時事】自民党衆院過半数を占め、派閥力学で組閣人事が決まっていた「55年体制」下の大臣ポストの重要度を最新の「ゲーム理論」と計量経済学で分析したところ、旧運輸相や旧建設相といった公共事業の利権を抱える大臣ポストが明確に重視されていたことが分かった。米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の渡辺安虎助教授のチームが研究したもので、法と経済に関する国際学術誌でも発表される予定。

なぜ外電で…という気はするんだけど。正直他の新聞とか通信社も含めてあんまりこういう記事は見たことがない,というか,こういう話が報道機関を通じて「明らかになった」っていう風に伝えられるのは面白い。これは要するにボードがOKだしてアクセプトされた,っていうことなんかなぁ。Publishされたやつを記者が読んで…って感じでもなさそうなのですが,まあ今度読んでみよ。

ちなみに,こんな感じということです。

結果を重要度でランク付けすると、当然ながらトップは首相(全体を100とした時のウエートは26.3)。次いで旧運輸相(同5.9)、旧建設相(同5.8)、農水相(同4.9)などと利権官庁の大臣が並んだ。一方、最下位からは法相(同2.3)、外相(同2.8)、旧郵政相(同3.0)、旧文部相(同3.4)などと続いた。

まあ普通ですが,正直文部(大臣)よりも重要じゃないとされた三つにはココロから(ry。利権という側面からの話なんでしょうけど。