石綿訴訟

この日は国賠訴訟だったけど,今度は民事訴訟らしい。

職場でアスベスト石綿)による健康被害を受けたのは会社が安全配慮義務を怠ったのが原因などとして、旧日本エタニットパイプ高松工場(高松市、閉鎖)の元従業員と遺族が、同社の事業を引き継いだリゾートソリューション(東京都新宿区)を相手に1人当たり3850万円、計約11億円の損害賠償を求める訴えを24日、高松地裁に起こす。
(06/10/24 時事通信

ケースについてはよくわからないのですが,ちょっと注目すべきところは「大半が労災認定を受けた」というところなのかなぁ。ということは,労災認定では賄いきれない被害が出ている,という趣旨になるのかと(ここはかなり自信ない)。ちょっと興味深いのは,この記事の中に石綿救済法の話がぜんぜん出てこないところ。もちろん,あの法律自体が医療費中心で,遺族に対する補償があまりない(というか遺族補償は労災の上乗せらしい)ことがあるんだろうけど。ただこれは国賠訴訟とは別の損害賠償訴訟なので,原告の個別事情により配慮されることになるのかもしれない。まさにここを勉強しなくては。