いただきもの

自民党−「一強」の実像

一橋大学の中北浩爾先生(と中公新書編集部)から『自民党』を送っていただきました。どうもありがとうございます。ストレートなタイトルからも非常に意欲が伝わってきますが,選挙制度改革以降の自民党について,最近の研究成果を踏まえて書かれている,新…

『市民社会論』

関西大学の坂本治也先生から,『市民社会論』を送っていただきました。どうもありがとうございます。市民社会論というこれまで教科書が書かれてこなかった分野での新しい教科書として書かれていて,何というか非常に野心的な企画だと思いました。関西大学法…

『貧困と地域』

関西学院大学の白波瀬達也先生から(中公新書編集部経由で)いただきました。どうもありがとうございます。 重い話ですしとっつきにくいテーマだとは思いますが,非常に読みやすいものになっていると感じました。まあもちろん,私自身が一応は前提知識を持っ…

『現代日本の官僚制』

曽我謙悟先生から『現代日本の官僚制』を頂きました。ありがとうございます。あとがきにもあるように先に読ませていただいてはいたのですが,ちょっと入手に時間がかかってしまい,完成版は2月に入ってから読ませていただくことができました。内容については…

『はじめての行政学』ほか

著者のみなさまから『はじめての行政学』をいただきました。わざわざカナダまで送っていただきありがとうございます。「はじめに」に書いておりますが実は私自身,この4月に本書の検討会に参加させて頂いて,いろいろなコメントをさせていただいたこともあ…

新書・文庫いくつか

7月に入ってからまたいくつか本を頂いておりました。まず細谷雄一先生から『安保論争』を。ありがとうございます。細谷先生が,集団的自衛権を認める安保法制について新聞や雑誌などの媒体にかかれてきた内容をまとめたものになっています。歴史的な観点,地…

「平成の大合併」の政治経済学

中澤克佳先生と宮下量久先生による『「平成の大合併」の政治経済学』を頂きました。どうもありがとうございます。「平成の大合併」の…学というと,財政学,政治学,政治社会学,に続く四つ目になると思います。この辺からも平成の大合併が政治学・経済学・社…

アクチュアルな三冊

なぜか今年は本当にたくさん,しかも面白い本をいただいて,とても勉強になるのですがなかなか読むのも大変で,ブログでの紹介もやや滞りがちです(たぶん手持ちは残りあと4冊…)。今回は,かなり広い読者を想定して非常にアクチュアルなテーマをまとめた三…

全国政治の始動

北海道大学の前田亮介先生から『全国政治の始動』をいただきました。どうもありがとうございます。北大は,先日紹介した村上さんに続いて若い准教授が立派な著書を出すという感じですね。最近だとそういうことって珍しいんじゃないでしょうか。全体としては…

重厚な共同研究

重厚というにふさわしい共同研究の成果をいくつもいただいておりました。以前は何となく同じテーマのもとでの論文集が編著として出版されていることが多かったのではないかと思いますが,最近は科研で共同研究プロジェクトが行われていることや,出版不況の…

技術基準と官僚制

北海道大学の村上裕一先生から頂きました。ありがとうございます。ざっくりと言うと,技術革新が続く現代社会において,規制をかける行政が最先端の技術を知っているわけでもない中で,どのように規制をかけていくのかという問題に迫ったものです。社会が多…

よい一般書

4月に入って,さまざま研究業績を挙げられている先生方から一般向けに書かれた新書などを頂いておりました。理由はよくわからないのですが今年はなんだかそういう本を頂くことが多く,非常に勉強になる反面積読が増えるという…。しかし研究者の業界で閉じが…

共著本いろいろ+名著新版

先日ご紹介した教科書のほかにも,年度の変わり目にいくつかご著書を頂いています。 まず,著者のみなさまから『地方分権の国際比較』を頂いておりました。ありがとうございます。科研の共同研究の成果ということです。Fallatiのsequential theory of decent…

最近の政治学教科書

この間いろいろといただきものがありました。年度の変わり目ということで,教科書が多かったと思います。 まず,出版社から『比較政治学の考え方』を頂いておりました。ありがとうございます。有斐閣ストゥディアシリーズの政治3冊目!ということです。内容…

年明けからいろいろと

お世話になっている先生方からご著書を頂いておりました。御厨貴先生からは,『戦後をつくる』を。主に90年代に書かれた論文を再録したものになっています。以前に読ませていただいたものがいくつか入っていて,少し懐かしいところもあります。特に3章の全国…

政治参加

それから,山田真裕先生に『政治参加と民主政治』を頂いておりました。ありがとうございます。このシリーズは全て著者の先生方の特色が出つつ,非常に広範なサーベイが行われている優れたものだと思いますが,この本もまさにそういう感じで,政治参加に関す…

イタリア現代史

伊藤武先生から『イタリア現代史』を頂きました。ありがとうございます。面白く拝読していたのですが,やはり知らない固有名詞 が多くて読むのに意外と時間がかかってしまいました。全編手堅くまとめられたと思いますが,特に1950−70年代くらいの話というの…

国際政治・比較政治

神奈川大学の佐橋亮先生から,『共存の模索』を頂きました。どうもありがとうございます。本書では,「信頼性と安定の均衡の追求」という観点から,アメリカが台湾との関係を修正して中国と新しい関係を築くに至る過程について,ニクソン政権からフォード,…

新しい教科書

ちょっと遅くなりましたが,昨年末に新しく出た教科書を二冊頂いていました。一冊は,『政治学の第一歩』と同じ有斐閣ストゥディアシリーズの『政治行動論』。飯田健・松林哲也・大村華子の各先生から頂きました。この三人で書かれていて,以前から非常に待…

分権と自由主義

最近はいただいたものの記録だけで精一杯,という感じですが,この間紹介しきれなかったものをまとめるかたちで。無理やり共通性を見出すのはあんまり良くないかもしれませんが,全て個人/小規模な範囲での自己決定について論じているように思います。小さ…

代議制民主主義

京都大学の待鳥聡史先生から『代議制民主主義』を頂きました。いつもありがとうございます。ていうか今年中に二冊目の単著を出すという大車輪ぶりで大変です…(一冊目はこちら)。2015年は「民主主義」をテーマにした書籍がたくさん出て,色々話題にもなりま…

自民党政治の源流と現在

しばらく書いていないうちにいろいろといただいておりました。とりあえず関係ありそうなものをまとめてご紹介ということで。 ちょっと前になりますが,青山学院大学の小宮京先生に『自民党政治の源流−事前審査制の史的検証』を頂いておりました。どうもあり…

分極化するアメリカとその起源

津田塾大学の西川賢先生から頂きました。ありがとうございます。『ニューディール期民主党の変容』に続く二冊目の研究書で,民主党を扱った前著のちょっとあとの時期にあたる共和党を扱われた本です。二冊目のハードカバーの研究書を上梓されるというのは本…

シリーズ日本の政治

増山幹高先生から,シリーズ日本の政治の7巻『立法と権力分立』をいただきました。どうもありがとうございます。本書は,立法を集合行為のジレンマに対する権力行為として捉えて代議制民主主義のありようを考えるというもので,これは(僭越ですが)先日私た…

夏休みに頂いた本

同志社大学の木下健先生から,『二院制論』を頂きました。博士論文を書籍として出版したものとのことです。二院制について,政治学のみならず法学の先行研究も詳細に調べられつつ,二院制以外の政治学の様々な分野の研究との関係を議論しながら,うまく実証…

政党政治とアカウンタビリティ−最近のトレンド?

ずいぶん前から頂いていた本について,まとめて何か書こうと思っていたものの,時間がなかなか取れない上に本が溜まっていくのでやや諦めてとりあえず書籍の紹介を。 まず,3月ころに(もう半年前!)粕谷祐子先生・曽我謙悟先生・大村華子先生から『アカウ…

暴力と適応の政治学/歴史認識とは何か

京都大学の岡本正明先生から、『暴力と適応の政治学』をいただきました。ありがとうございます。本書では、学術書としては珍しく、著者の個人的な体験(特にテーマであるジャワラ(ならず者)との関係)が書かれたりしていることからも感じられるように、政…

地方政治研究

ずいぶん時間が立ってしまいましたが,3月ころに近畿大学の辻陽先生から『戦後日本地方政治史論』を頂いておりました。最大限個々の自治体の「政治史」に触れつつ,そこから戦後日本の地方政治史全体を議論しようというものだと思います。実は光栄なことに,…

『政治の眼力』

御厨貴先生から『政治の眼力−永田町「快人・怪物」列伝』をいただきました。ありがとうございます。 御厨先生が、実際にお会いになった政治家のうち23人の方々について「人物評論」を行われているものです。いろいろ濃淡もあるとは思いますが、「時事放談」…

比較政治のいただきもの

最近は統一地方選挙とか大阪都構想の住民投票とか、とにかく事実を追っかけているだけでもえらく労力がかかる状態だったので、ツイッターにはメモするもののブログは全くということで、せっかく頂いていた本のご紹介もできない始末でした。色々たまっている…