いただきもの

大学院の先輩でもある専修大学の泉留維先生に頂きました。ありがとうございます。泉さんは「コモンズ」として日本の財産区を扱っていて,財産区の皆悉調査(なんと回収率は98%以上!)をもとにした論文を書かれています。平成の大合併の中で財産区がどのよ…

いただきもの

2月は集中講義やいくつかの発表・〆切に追われた結果,いつになくバタバタとすることに。結局ほとんどブログを更新することもできず。11月以来,個人的には割といいペースで更新してきたと思ったのだが,まあ仕方ない。 そうこうしているうちに,著者の皆様…

いただきものなど

職場の同僚である野田昌吾先生に頂きました。政権交代が起きて9月から企画が立ち上がったそうですが,そこから出版というのはなかなか大変なスケジュールです(締切の設定とか)。勉強させて頂きたいと思います。民主党政権は何をなすべきか――政治学からの提…

いただきもの

皇學館大学の山中優先生に監訳なされた『ハイエク全集 ?-5 政治学論集』を頂きました。ありがとうございます。ハイエクといえば、大学院のときに『法と立法と自由』,特に『ルールと秩序』を読んで非常に感銘を受けた記憶があります。最近ではどうも目先の研…

いただきもの

神戸大学の多湖淳先生に頂きました。ありがとうございます。奥付の出版日は2010年1月20日となってましたがえらく早いですね。多湖さんとはやや専門が異なりますが、大学一年生の頃からのお付き合いでなので、博士論文をもとに出版された本書を見ると、まさに…

薬害と政治

薬害の問題は行政学を講義するところで最も力の入るところのひとつで,心なしか学生のみなさんの視聴率が高いような気がしているけどどうかなぁ(気のせいかもしれない)。行政学という研究分野から見ていると,どうしても一歩引いて見ているような印象を受…

いただきもの

菅原琢さんから,『世論の曲解−なぜ自民党は大敗したのか』を頂きました。ありがとうございます。内容は主に小泉政権から自民党の大敗に至るまでの世論調査を見ながら,自民党(とマスコミ)がいかに世論を読み誤った行動をしてきたかを議論するものとなって…

宣伝−『変貌する日本政治−90年代以後「変革の時代」を読みとく』

書誌情報は以前からボチボチ出ていましたが,このたび発売ということで。僕は「もうひとつの政界再編−政党における中央地方関係の変化とその帰結」というタイトルで一章書かせてもらっております。これまでの地方政治における政策決定に関する研究を博士論文…

行政の執行過程研究

先日も少し触れたが,最近行政の執行過程に関する若手研究者の非常に興味深い著作が連続で出ている。行政の執行過程については,これまでなかなか研究がなされておらず*1,僕自身も行政学の講義では,政策のライフサイクルにおけるミッシング・リンクで…とか…

再帰的近代の政治社会学

同年代のひとも含む若手?の社会学者が書いた本。はじめの方は僕にはいまいちよく理解できないところもある社会学理論の話が続いているのでちょっと読みにくかったけど,事例研究のところは情報量が多くて勉強になるところが多かった。筆者たちははじめの方…

ダイヤモンド

最近調査や出張が増えているようで,どうもブログの更新がおぼつきません…。一応分権委の最終回?も見てはいるのですが。その代わりに前より雑誌を読む機会が増えてきたような気がします。政権交代後の各紙の民主党特集を読んでいたりするから,ということか…

いただきもの

元森絵里子先生から頂きました。ありがとうございます。そしてご出版おめでとうございます。たぶんこの本のもとになった博士論文については,局所的に何回も聞いている部分がある一方で,全体を通して拝見するのは初めてのように思います。最近僕の方は選挙…

天下りの研究

厚生労働省から大学教員に転じた著者の本。ちょうど昨日自分の授業で公務員の人事システムの話をしたところだったので,個人的に非常にタイムリーで興味深く読む。ちょっと読むとまず圧巻なのはそのデータ。特に各省事務次官の天下り先を詳細に追いかけてあ…

職業としての大学教授

生協で売ってたのをチラチラと見たら興味深そうな内容だったので,半ばジャケ買い気味に。はじめはもうちょっと軽めの内容かと思ってたけど,非常に様々なデータが用いられた読み応えのある本。最近ネガティブながらもようやく取り上げられ始めた「余剰博士…

いただきもの+

国立教育政策研究所の青木栄一さんから頂きました。いつもありがとうございます。こういう成果を見るにつけて,政治学・行政学と教育行政の分野っていうのがやってることは似てるんだなぁ,と思います。よく縦割りの行政学とかいうわけですが,「教育行政学…

いただきもの

牧原出先生に頂きました。ありがとうございます。「調整」をキー概念に,国際比較と歴史研究から日本の行政が動く論理を発見することで,行政学の理論化を図るという非常に野心的な試みで,刊行のアナウンスがあってから,まさに待ちに待った一冊です。研究…

政党の全国化

Hicken[2009]は,ちょっと噛ませてもらっている東南アジアの政治がらみのお勉強と思って読み始めたら,現在の自分の関心にぴったりだった。ざっくりとしたテーマは,どのような要因が政党の全国化を促進するのかということ。このテーマについては,Chhibber …

選挙の経済学

まわりのいろいろなところで話題になってる(?)気がする本。前に英語で読み始めたものの,あんまり面白くないと思ってはじめの方でやめたけど,日本語で読んでみるとなかなか発見が多くて面白かった。このくらいの本はまじめに英語で読むより電車の中で読め…

いただきもの

京都大学の待鳥聡史先生からいただきました。いつもありがとうございます。この本では執政長官(大統領)−議会の齟齬についての議論を,<統治>の論理と<代表>の論理という政党の論理として説明していくもの。僕自身も最近,その待鳥先生に誘っていただい…

地方政治と歴史

以前から気になっていた功刀俊洋[2005]『戦後型地方政治の成立−労農提携型知事選挙の展開−』敬文堂(なぜかAmazonには入ってないらしい),を読んでみる。特に第4章の福島県の事例など,文脈が非常に入り組んでいて登場人物も多いために読みやすいというわけ…

いただきもの

大阪市立大学の野田昌吾先生にいただきました。ありがとうございます。少し見たのですが,ヨーロッパ各国について基礎的な情報から戦後の政治状況についての概観があり,各国における政党政治,選挙制度,執政制度についても解説されています。僕のように,…

いただきもの

著者のおひとりの松井望先生から頂きました。ありがとうございます。この本では1964年から日本都市センターが行っている5回の「市役所事務機構アンケート調査」のデータを使いながら議論されています(特に1996年調査),もちろん中での質問項目の変化などは…

いただきもの

著者の先生方から頂きました。ありがとうございます。三版というのはすごいですね…研究室に三つ並んでますが,それぞれのサブタイトルが「わかる楽しさまなぶ喜び」→「フリーライダーを超えて」→「構造改革の向こうに」と変遷しているのをみると,教科書が理…

いただきもの

大阪大学の北村亘先生に『地方財政の行政学的分析』を頂きました。博士論文をスタートにその後の研究を加えられた待望の本!ということで楽しみに読ませていただきたいと思います。 本書では,地方財政制度の「決定的な転換点」におけるミクロな政治過程を分…

いただきもの

独立行政法人・防災科学技術研究所の永松伸吾先生からいただきました。ありがとうございます。 政治学・行政学での災害関係の議論は,「対策」が強調されるためにしばしば規範的な観点からの議論になりがちだと思いますが,この本では2章を中心に,被災地を…

いただきもの

著者の建林正彦先生・曽我謙悟先生・待鳥聡史先生からいただきました。ありがとうございます。1990年代以降,いわゆる「新制度論」がアメリカ政治学で大きな存在感を示す中で,なかなか新しい理論的な分析について包括的にまとめた教科書って(おそらくアメ…

いただきもの

いつもお世話になっております林先生から頂きました。有斐閣の「つかむ」シリーズの一冊です。最近財政学の教科書って多いですが,この本は他と比べて中央地方関係や社会保障にかなりの紙幅を割いています。いわゆる近経で書かれた財政学の教科書の場合,あ…

阪急電車

週末は法事で実家へ。なぜか?実家に図書館戦争の有川浩さんの『阪急電車』があり,ちょっと読んでみたかったので手に取る。阪急電車,というよりもその中でもさらに特殊な阪急今津線の各駅を舞台とした群像劇で,なんていうかいかにもこの作者らしい,ちょ…

いただきもの

金井利之先生に頂きました。倉敷市の助役を勤めた室山氏に対するインタビューを再構成した本となっています。戦後直後から高度経済成長期,そしてバブルが終わる頃まで市の職員として助役まで勤め上げた人のオーラルヒストリーであり,市では上級職採用がな…

いただきもの

関西学院大学の北山俊哉先生からいただきました。ありがとうございます。この本は90年代の政策形成について,さまざまな分野の事例を分析された論文集です。ゼミ持ってない僕が書くのもなんですが,きっとゼミで一人一本読んだりもできるんだろうなぁ,と(…