観察

第73回会合(2008/2/4)

73回は12月24日閣議決定された「中期プログラム」についての内閣府からのヒアリングに加えて,小西砂千夫関西学院大学教授と富田俊基中央大学教授から,地方財政制度についてのヒアリング。全体として消費税を中心とした税制の議論だった,という感じでしょ…

選挙と審議会

中川大臣が辞意表明。辞任は予算通過後ということなので,場合によっては予算通過後に後任を置かずに解散も,ということがあるのかもしれないが。しばしば言われるけど,もう総選挙は三年以上やってないわけで,前回総選挙後(特に小泉首相退任後)にできた…

第72回会合(2009/1/27)

最近は久しぶりに国会図書館におこもりでデータの入力。やっぱりデータを打ってると,何となく仕事してる気になるのがいいなぁ。それに,データを入力しているだけで,何となくいろいろな傾向らしきものについての仮説を思いつく機会がある(ような気がする…

第71回会合(2009/1/14)

ようやく新年一回目の会合の観察記録。新年初めということで,冒頭委員長から今年を地方分権改革の集大成の年にしたいという意気込みが語られ,今後の勧告に向けた委員間討議が行われています。形式としては,はじめに事務局から主にどのような検討課題があ…

第70回会合(2008/12/16)

先日のエントリで取り上げた生活保護データベースは,何となくサクッと釣られたのですが,トラックバックを頂いたid:washitaさんのエントリを見て,そうだよな…データベースになっていないわけがないよなぁ,と思いつつ…。でも,トラバ先に付けられたコメン…

生活保護データベース

時事通信・官庁速報の記事によると,厚労省が生活保護に関する事務作業の効率化のためにデータベースを作るらしい。 ◎生活保護のデータベース構築へ=11年度からの運用目指す−厚生労働省 厚生労働省は、生活保護に関する事務作業をIT(情報技術)により…

山形県知事選挙

知事選挙で現知事が破れ,教育委員を務めた経験がある行政書士の対立候補が勝利したというのは正直驚き。現職が苦戦しているという報道や噂話は聞いていたものの,知事が最も強いといわれる二期目で,県内市町村や議会の自民党からの支持を受けているのに最…

第69回会合(2008/12/8)

年末年始は非常勤先のレポートの採点に加えて,博士論文の口述諮問の準備でバタバタ。おかげさまで先日口述諮問が無事終了しました。これでようやくこの数年の研究にも一区切り,ということで,次はこの博士論文をどこかで公刊出来るように磨きをかける,と…

第68回会合(2008/12/2)

しばらく間が空いてしまったけれども68回の会合。もはや第二次勧告も出てしまったので,随分前の話のような気もしてくるわけですが。まあ観察を継続することに意味があるというわけで(しかし一回長文書いたのに消えた…(泣)。この回はまず前回の知事会代表と…

異例の再審議

日経新聞の記事より。 地方分権委の2次勧告、異例の再審議 出先機関の人員減修正で 地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)は16日、麻生太郎首相に8日提出した第2次勧告を再審議する。国の出先機関の人員3万5000人の削減要請が骨抜き…

二次勧告雑感

まだ会合の観察記録は作成途上にあるものの,昨日分権委の二次勧告が出たということでその感想を。内容についてはさしあたりこの記事にコンパクトにまとめられているように,国の出先機関の統廃合や自治体に対する仕事の「義務付け」の見直しを求めるもので…

出先機関再編(国)

ちょっと前の県の話ではなく今回は分権委員会の話。この二回の会合はまだ確認していないので,そこでどんな議論がされているのかはよくわからないのですが,第二次勧告に出される出先機関の再編案?が新聞各紙に出ているようです。朝日新聞,産経新聞,日経…

第66回会合(2008/11/19)

第66回会合は,小早川委員からの義務付け・枠付けに関する報告と,事務局からの第一次勧告のフォローアップについての報告。昨日(12月2日)の会合で,義務付け・枠付けを大幅に減らす勧告案が出たという報道が出されてましたが(朝日,産経,時事,日経),…

第65回会合(2008/11/11)

分権委はそろそろ二次勧告に向けて佳境に入ってきた感じで,最近はだいたい週一回。ということなのでこの観察記録もやや遅れが目立つようになってきたわけですが…。第65回は国交省へのヒアリングと地制調の林宜嗣専門小委員会委員長・総務省へのヒアリング。…

第64回会合(2008/11/4)

先日ようやく博士論文を完成させ,研究科に提出してまいりました。これまでいろいろ励ましを頂いたみなさまには本当に感謝しております。あとは口述試験までしばらく間がありますが,その間にこれまでためてきた仕事をしたり研究書を読んだりしなくては,と…

原則廃止へ…?

読売新聞の記事から。(via Yahoo!) 農政局「原則廃止」、整備局「大幅縮小」…首相表明へ 11月6日3時3分配信 読売新聞 麻生首相は5日、政府の地方分権改革推進委員会の丹羽宇一郎委員長(伊藤忠商事会長)と6日に会い、国の出先機関の農林水産省地方農政…

第63回会合(2008/10/30)

昼ごはんになんとなく天ぷらを買ってきて,適当に天丼を作ってみたら無駄に味が濃くてげんなり。やっぱり慣れないことはするべきでないのか,それとも練習なのか。あと,残り物をみんな食べようとしたらみんな味が濃かったのもダブルパンチ。 それはいいとし…

第62回会合(2008/10/21)

この二週間ほど博士論文の詰めのところで全く身動きがとれなくなっていたおかげで,分権委のレポートも二週間遅れに…。提出稿(予定)はできたので,あとは頑張って追いかけなくては(+他の〆切も…すみません)。 62回会合は,都道府県の不正経理の問題を受…

道路移譲

日経の記事によると,道路の移管について結構大幅な移管案が国交省から出ているらしい。 国道の管理権限、地方へ移譲 対象73路線上積み、国交省案 地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)が国土交通省に求めている国道の整備・管理の権…

第61回会合(2008/10/8)

三連休は日本政治学会で関西学院大学へ。中日の日曜日に報告させていただきましたが,同じセッションの報告が両方とも勉強になりました。僕のは拙い報告でしたが,結構たくさんの方にきていただいて感謝しております。いろいろな方にお会いできましたが,ネ…

第60回会合(2008/10/1)

2日連続公開ヒアリングの2日目。これでようやくこの観察記録も追いついたということで。この日は農水省の出先機関に関するヒアリングということで,直轄事業(土地改良事業),農林物資の品質表示,農林統計,それから米穀関係を中心に農産物検査法の登録検…

第59回会合(2008/9/30)

今回からは出先機関についての各省との公開ヒアリング。この「公開ヒアリング」という形式は一次勧告の前にも局長級の「責任ある」官僚の方々を読んで行っていた方式なわけですが,これは聞いてる側としては辛い(しかも長いし)。何が辛いかって(1)委員側…

第58回会合(2008/9/22)

突然復活して書き始めた感じですが,引き続き第58回の会合について。今回は前回とうって変わってテーマはひとつ,「義務付け・枠付けのメルクマールについて」だけです。 今回の審議の目的は,前回の審議を前提として,各府省からの回答内容の検証結果から,…

第57回会合(2008/9/16)

分権委は9月30日・10月1日と連日で出先機関からのヒアリング。うーん,一気に三回分も引き離されてしまった。次は8日ということなので,それまでに少しでも消化しなくては。 57回目の会合はわりと盛りだくさん。まず出先機関の事務の廃止・存続等に関する各…

第56回会合(2008/9/1)

だいぶん間が空いてしまいましたが9月1日の会合について。随分遠い前のような気もしますが,実はこの日の会合のあとに福田総理の辞任が発表されたんですよねぇ。だから委員のみなさんはこの時点では当然そんなことは全く考えていないわけで。委員会の中で委…

第55回会合(2008/8/1)

内閣改造は予想よりも大幅。個人的にはMSN産経で報道されていた厚労大臣を副首相格にするという話に注目していたのだけれども,厚労大臣は留任で,特にそのような話は出てこなかった。まあ大臣経験者を副大臣に据えるという点が目新しいと言えばそうなのかも…

出先機関のガバナンス

昨日のエントリに追加のような感じで。時事通信の記事が,「分権化された総合事務局」のイメージを教えてくれています。 ◎首長らとの協議の場設置検討へ=国の出先機関引き継ぐ組織に−分権委 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会…

第54回会合(2008/7/25)

いくつか用事もあったので,週末は関西の研究会へ。場所は立命館大学で,もちろん初めて行ったわけですが,京福電車に乗ってみたり,石庭で有名な龍安寺に行ってみたり(お恥ずかしながら初めてです)でちょっとした小旅行気分。しかしそれにしても京都は暑…

第53回会合(2008/7/17)

今回の会合は,農水省へのヒアリング(地方農政局関係)と松田専門委員からの出先機関整理関係についてのペーパーの説明。農政局についてはいちおう第35回会合でもヒアリングはしているものの,規模の大きい出先機関だからという理由でもう一回ということだ…

第52回会合(2008/7/11)

今回は,以前に猪瀬委員が強硬に求めていた北海道局のヒアリングと,域外規制に関する委員懇談会。まず北海道局については,もう資料を見て下さい,という感じではありますが,基本的に不正について平謝り,というかたち。しかしその説明も途中で「読み上げ…